急に秋めいて来ました。朝はもう半袖では寒いですーね。約半年余り、早朝5時に起きて横浜市都筑区の通称「緑道」を腕を振り手のひらをグーパーしながら、薄ら汗をかく位軽くウーオキングをしています…。秋が深まるにつれて日の出も大分遅くなりました。季節の自然は四季折々、暑さ寒さも彼岸まで…。最近は、早朝ではなくてやや遅めに歩き始めました。
平成26年度に医療機関に支払われた医療費が39兆9556億円となり最高額を更新、初めて40兆円を突破するニュースが流れました。が、私の近隣には軽く汗をかく散歩コースなどありません…よ!何故「医療費40兆円」と騒ぐ前に、どうして「健康寿命」だ「運動習慣」などと呼びかける前に、身近な場所に毎日ウォーキングできる緑の散歩道コースや運動施設を作ろう…としないのだろうかーな?
これは、極めて<政治的>な問題であり、日本の政治家の資質の問題ではないでしょうかーね。これは、中国や北朝鮮の軍事的脅威や「安保法制」と同じくらい、いやそれ以上に国民の福祉と平和に直結するものです。さらに、オリンピックを誘致し国立競技場を建設することは、ゼネコンを喜ばし大手スポーツメーカに利益をもたらし放送利権は金になる・・・のだが、国民の健康と福祉にとって重要なことではないです…!?
さて、10月中旬の特選映画をアップロードします。今回6本を映画館で観賞、今月10月は通算で15本を観賞しました。勿論「医療と映画」のテーマで数本のDVDも鑑賞しましたが、ブログが長くなるので、下旬に廻しました。選んだ特選映画1本は、『ヴェルサイユの宮廷庭師』でした。あの「タイタニック」女優のケイト・ウィンスレットが主演します…。今は豊満なボデーを持つ熟女とマティアス・スーナールツのベットシーンに、私は熱くなりました。勿論、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演したコメディータッチの『マイ・インターン』も傑作でした。
昨今の邦画は"お茶らけた"作品が多いですーね。国民の生活憂慮と灰色の経済を「まあ、笑って耐えろよ」とでも言わんばかりです…!黒澤清監督の「岸辺の旅」も、傑作には程遠い作品ですーよ。寧ろ大塚祐吉監督の「罪の余白」の方が、私は見ごたえが有りました・・・。映画は、明日の現実と悲劇と喜びと笑顔を映す鏡です。
1本目は、聳えたつ壁を破壊して壁の中の人間を襲い捕食する伝説の巨人、人間を見つけると踏み潰し口の中へ飲み込み食う怪人、人間の文明さえ破壊した巨漢と人類の攻防を描いた諫山創のコミック『進撃の巨人/ エンド オブ ザ ワード』(樋口真嗣 監督)の映画化後編でした。コミック「進撃の巨人」の人気は凄まじいものですーね。前回「バクマン」のコメントで書いた通り推定年収はなんと8億円…。ただ、余りコミック誌に興味のない私には、純粋に映画的評価と感想を前編で書きました。「矛盾だらけのストーリで、写化映画とはいえ、やはり漫画チックな駄作」は、後編でも変わりませんでした。
結局、この後編では壁の外の巨大な怪物の正体が、人間の人体実験の結果であった…ことが判明する。その巨人の種明かしのためにわざわざ長々と費やされたものですーね。
恥ずかしながら私はまだフランス旅行も、今だ「ヴェ
ルサイユ宮殿」も見たことがないのです…。フランス国王のルイ14世(アラン・リックマン)が、10km離れたセーヌ川からの巨大な揚水装置と水道橋を作って水なき高台のヴェルサイユ宮殿の地に水を引き、貴族たちを魅了し民衆を驚かせ、国王の権威を誇った「噴水庭園」は、宮殿建設の25,000人の人夫に対し、36,000人が投入される程、国王の威光と権威を象徴する造営だったようですーね。
2本目は、ヴェルサイユ宮殿の増改築を計画する。ルイ14世の庭園建築家・アンドレ(マティアス・スーナールツ)と、「舞踏の間」の建設を任された無名の
未亡人で、バラ作りの得意な田舎の女性庭園士・サ ビーヌ(ケイト・ウィンスレット)が主演するラブロマンスと歴史映画の『ヴェルサイユの宮廷庭師』(ラン・リックマン監督)でした。
女性庭園士・サビーヌを演じたのは、例の「タイタニック」のヒロイン役の、アカデミー主演女優賞に6回ノミネートされた、なんと、撮影当時第3子を妊娠中だったケイト・ウィンスレットです。
建築家・アンドレの名前は歴史に残っているが、果たして女性庭園士・サビーヌは実在の人物なのかどうか、調べたがやはりよくわからなかったです。恐らく脚色の中の偶像の女性なのだろうーな。ただ、ヴェルサイユ宮殿に百花繚乱に咲くバラは、マリー・アントワネットのバラ好きから植えられたー、彼女もバラの愛好家でバラに詳しい女性で、数々のバラの新種
を作ったと、以前どこかで読んだ記憶がありますが、映画では登場しませんねー。どなたか
詳しい方がいたら教えてください。
3本目は、ネット市場でファッションを通販するサイトを経営する会社のCEO「ジュールズ」(アン・ハサウェイ)は、仕事と家庭を両立させ、充実した日々を過ごすパーフェクトな女性でした。彼女はまさに勝ち組の会社経営者、だがある日、試練が訪れる…。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの見習い社員として採用される…。 ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイというオスカー俳優が共演をする『マイ・インターン』(ナンシー・マイヤーズ監督)も、爽やかなコメディーで、時期的にはアカデミー賞候補作品になる秀作でした。
4本目は、お馴染みのアメリカのコミック雑誌「マーベルコミックス」で、もはやシリーズ化されている「ファンタスティック・フォー」の誕生を描くお馴染みのヒーロー&アクション映画『ファンタスティック・フォー』(ジョシュ・トランク 監督)でした。
「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」(ティム・ストーリー監督。2005年発表)も、「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」(ティム・ストーリー監督。20
07年発表)は、宇宙嵐の放射線に晒され、特殊な能力を身に着けた4人のキャラクターも…、地球の危機から地球を守るという4人のヒーロが活躍する設定も…、特殊撮影「VFX」(Visual Effectsの略)を駆使したアメコミのSFストーリであることも共通しています。
アメリカのヒーロ文化が拍手をならし胸を高鳴らす、アニメキャラクターとカタルシスを感じるストーリーなんだろう…。それは、日本人の農耕文化と士農工商の長い江戸幕藩体制が培った、「水戸黄門」と「銭形平次」と「忠臣蔵」に拍手する勧善懲悪の正義と弱い者に共感する判官びいき・・・と同じなんだろうーな。序に「七人の侍」と「宮本武蔵」と「座頭市」と「鬼平犯科帳」も挙げておきます、これは私の好きな時代劇趣味です。その内に、DVD特選映画でこの≪時代劇の映画≫特集したいです…。
ベランダの塀の上からからミッション系の女子高生が転落し、命を落としてしまうー。転落死した安藤加奈の周辺には、同級生に君臨する女優志望の美少女・木場咲(吉本実憂)と親友の新海 真帆(宇野 愛海)がいた。5本目は、娘の日記を読んで娘の心の一端を知り、娘の死は事故か自殺か、死の真相を知るために、娘のクラスメイトに接触し、捜査を始める父親の安藤聡(内野聖陽)の動揺と親心、&学校サスペンス『罪の余白』(大塚祐吉監督&脚本)でした。
クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の柏木卓也の転落死の死体が校庭で発見されるー、刑事の娘の同級生が立ち上がり、学校内裁判を開廷する宮部みゆき原作のあの映画『ソロモンの偽証』(成島出監督)の二番煎じの映画かなーと、初め、先入観で観ていたが、第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞した芦沢央の原作小説は、やや異なった。大学で行動心理学を教える父親が、娘・加奈の死の真相に疑問を抱くシーンから映画が始まる…。授業風景「二重拘束」(ダブルバインド)という心理学用語が生徒に解説される。この作品には、咲と真帆の愛好憎悪の「女の言葉」に翻弄される聡の心の動揺があり、ラストでの咲きの心を揺さぶる心理的挑発と逆襲は、いかにも緊張感のある心理劇でした。これ、舞台劇にしたら面白いだろうなー。
6本目は、3年前に突然理由もなく失踪した夫・優介(浅野忠信)が再び妻・瑞希(深津絵里)前に帰宅した。作品は失踪中お世話になった人々の家庭を訪れ、妻の知らない虚構と現実の幽玄の境を夫婦で旅行する『岸辺の旅』(黒沢清監督)でした。
富山の海底に沈んだ時は、苦しくはなかったと告白する夫は、新聞販売書で働いていた時の彼岸の「幽霊」のおやじを訪れ、無銭飲食にもかかわらず従業員に雇ってくれ、餃子の具を包む仕事を淡々とする食堂の夫婦は、此岸の「現実」なのです。三年間の夫の空白時間を巡る不思議な旅が、この映画ストーリの基幹です。湯本香樹実の原作小説では、どう描かれているのか分からないが、彼岸と此岸を夫婦がどう行き来しているのか、よくわからなかった…な。それとも、夫を失ったノイローゼ患者、死んだ夫の幻想を追いかける未亡人の幻の旅なのかな…???
第68回カンヌ国際映画祭の監督賞に輝いた黒沢作品と聞いて、やや期待を抱いていたが、私は単なる≪オバケ映画≫としか見れなかったです…。
優介役の浅野忠信がいつもオレンジ色のコートとオレンジ色のシャツを着ているのには何か意味があるのだろうかな…?大した問題ではないが、違和感がありました。演出と脚色ではなくて、個人的な趣味なのかーな。映画を見ている時に気になってしょうがなかったです…。
(尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが。ご容赦ください…)