原題:Terminator Salvation/
監督:マックG/
製作:モリッツ・ボーマン、ジェフリー・シルバー、ビクター・キュービセック、デレック・アンダーソン/
製作総指揮:マリオ・カサール、アンドリュー・G・バイナ、ピーター・D・グラベス、ダン・リン、ジーン・オールグッド
、ジョエル・B・マイケルズ/
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス/
撮影:シェーン・ハールバット/
美術:マーティン・レイング/
編集:コンラッド・バフ/
音楽:ダニー・エルフマン/
製作:2009年アメリカ映画/
上映時間:1時間54分/
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/
公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/terminatorsalvation/
クリスチャン・ベイル(ジョン・コナー)/ サム・ワーシントン (マーカス・ライト)/アントン・イェルチン (少年カイル・リース)/ムーン・ブラッドグッド(ブレア・ウィリアムズ)/ブライス・ダラス・ハワード(ケイト・コナー)/ヘレナ・ボナム・カーター(セレーナ・コーガン)/他
「ターミネーター」シリーズ待望の最新作「ターミネーター4」を漸く見てきました。
「T-4」の上映に合わせてテレビでも「ターミネータ」のパート1~3が放映されましたので、私も改めて今までのストーリを確認するために観賞しました。
「T-4」上映をより科学的にリアルに盛り上げるイベント、「ターミネーター展 ~戦いか、共に生きるか? ロボットとボクらの未来~」が、日本科学未来館 1階 企画展示
ゾーンで開催されています。
http://www.miraikan.jst.go.jp/spevent/terminator/
映画撮影で実際に使用された装飾や衣装を展示、科学技術の観点から、ロボット研究を紹介いているとか…。私も6/28までにお台場の科学未来館を訪れようかと思います。
「ターミネータ」にはさまざまなロボットが現れました。「Robot Watch」という独創的なHPが、≪映画を観る前に読む「ターミネーター4」ガイド≫という 「T-4」に登場す
るロボット10体を詳細に紹介しています。大変参考になったので資料を載せておきます。
http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20090608_280643.html
エアロスタット:偵察用小型機 /トランスポート:輸送用・マンハント部隊母艦 /ハーヴェスター:マンハント用大型機 /ハイドロボット:水中型哨戒・偵察用ウミヘビ型 /ハン
ターキラー:対地・対空攻撃用航空機型 /モトターミネーター:偵察用バイク型 /T-100:拠点防衛用戦車型 /T-600:旧式の潜入型(人型) /T-700:新型の潜入型(人型) /T-800:最新型の潜入型(人型)
≪人間とロボットとの共存≫というテーマは、科学技術の分野では、もう製造現場では既に実用化されています。自動車の製造ラインではアーク溶接ロボットが車体を加工しています。製造現場では、部品や部材をハンドリングロボットが運搬してきます。巨大な空港や病院やホテルやオフィース等などでも、清掃ロボットや厨房の配膳ロボットや警備ロボット、危険で人間の眼が届かない原子力プラントや火災現場での検査ロボットや救助ロボット、障害者のための介助ロボット等の、人間と協労するサービスロボットなどは広範囲にわたって活躍しています。さらに人間をサポートする応用・開発がさらに急速に進められています。むしろ、≪人間とロボットとの共存≫というテーマは、単にロボットの科学技術の問題だけではなく、科学技術の応用・開発全般から問題視しなくてはいけない気がします。
例えば、18日に国会で臓器移植法案の「A案」が可決され、15歳未満の臓器提供を禁じる現行法の年齢制限を撤廃し、子供の臓器移植が可能になりました。映画「闇の子どもたち」でも問題になった臓器移植のテーマです。外国で行われている臓器の売買はどうなるのか…?科学技術の進歩は、生命の倫理に密接に関係があります。
その外に例えば、柴田鉄治氏は『科学事件』(2000年刊、岩波新書)で、1章「脳死・臓器移植」から「薬害エイズ」、「体外受精」、「原子力」、「水俣病」、「大地震」、7章の「クローン羊」まで科学技術゛、医療技術に関連のある事件を挙げています。むしろ、これらの事件・問題の中心に≪人間とロボットとの共存≫というテーマが含まれているのです。
「T-4」の最後のシーンは、スカイネットの基地に潜入したジョン・コナーが、ロボットとの死闘によって致命的な傷を負い、ターミネータのマーカス・ライの心臓提供を
受ける所で終わる…。
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未来世界から現代へ送り込まれたスーパーコンピューター「スカイネット」の製造した殺人マシンのターミネーターと、人類の救世主となるジョン&サラ・コナー親子を守る
為に、抵抗軍が放ったターミネーターを演じるアーノルド・シュワルツェネッガーとの壮絶な戦いの物語が、前作「ターミネータ1~3」の映画版のストーリでした。この時の
ジョン・コナーはまだ、少年でした。旧シリーズを通じてターミネーター(T-800、T-850)役を演じてきたシュワルツェネッガーは、今回出演はしていません。また、旧シリーズすべての特殊メイクを担当していたスタン・ウィンストンが、2008年6月15日に他界したため、新シリーズのメイクには参加していません。
新たな機械と人間との最終決戦の物語を展開する新シリーズの序章「ターミネータ4」では、人類滅亡を意味する「審判の日」から10年後の2018年を舞台に、30代となったジョ
ン・コナーが人類軍の指導者となり、機械軍の支配する世界に立ち向かう。
新シリーズ第1弾の監督は「チャーリーズ・エンジェル」を監督したマックG。主人公ジョン・コナーを「ダークナイト」のクリスチャン・ベイルが演じる。未来を描く新たな
シリーズは、すでに『6』までの製作が予定されており、今回はその第一弾にあたる。
2003年の刑務所から「T4」は始まる。ガンのため余命いくばくもない科学者セレーナは、死刑囚マーカス・ライトに「刑執行後にあなたの遺体を提供してほしい」と依頼す
る。科学の発展のためと懇願するセレーナに死刑囚は同意、そして刑は執行された…。
そして、ロサンゼルス郊外の荒野でマーカス・ライトが目を覚ました。マーカスは殺人型ターミネーター「T-600」に襲われるが、孤児の少年カイル・リースに命を救われる。彼こそが、スカイネットが抹殺のターゲットにする、後にジョンの父となるカイル・リースだった。
近未来西暦2018年に、「審判の日」と呼ばれる核戦争のぼっ発によって人類は打撃を受け、これを誘発したコンピュータシステムの支配下に置かれていた。スカイネットに抵抗する生き残りの人々は、抵抗軍を組織し、機械との最後の戦いに備えていた。人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻撃が開始されようとする。ジョン・コナーは、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。
部隊のリーダー、ジョン・コナーは「スカイネット」がやがて自分の父親となるカイル・リースの命を狙っていると知り、彼を探し始める。一方、荒野をさまよう少年カイル
は、元死刑囚で、死刑執行後の記憶がないマーカスと出会う。そして、抵抗軍に助けられたマーカスは、ジョン・コナーに出会い、そこで思いもしなかった自身の真実を知ることになる。彼の脳と心臓以外は、すべて機械であった。
マーカスは逃れたが、カイル・リースらは、スカイネットの捕虜となり、機械をコントロールするスカイネットの基地へ運ばれる。ジョンは記憶喪失の謎の男マーカス・ライトとの戦いの後、マーカスの手引きでスカイネットの中枢へ侵入するが、そこで恐るべき秘密を目にする。スカイネットが人々を生け捕りにし、生体細胞を複製しようとしている事実を掴む。
果たして、ジョンはスカイネットの中枢基地を破壊して、コンピュータとロボットに勝利することができるのか…?このシリーズの続編はまたここから始まります。
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人間と共存するロボットは、その先に人間と意思の疎通ができるコミュニケーション能力を持った知能ロボットが誕生するだろ…。人間の生活の近くで協労する人間の姿に似たヒューマノイドロボットは、知能ロボットに「善と悪」の判断基準を持った、ある認識力を持たせるだろう…。これが、テレビの≪未来創造堂≫でいつも登場するホンダ技研の開発したASIMOや、介護ロボットや看護ロボットの先の近未来のロボットの姿です。既に、ソフトとハードの両面で、人間は侵略戦争と軍事的制圧にヒューマノイドロボットの参加を準備しています…。今はもう既に、軍事兵器はコンピュータで制御されたロボット兵器と言ってよい精密精巧で強大な破壊力をもった武器が開発・応用されています。
映画「ターミネータ」の未来が、現実になるのはもう直ぐそこの近未来ではないでしょうか…?勿論、そのときには科学技術は、ロボットを制御する超小型コンピュータと、マイクロマシン級の超精密小型ロボットのパーツ部品、原子力エネルギーを搭載した、人工細胞人工皮膚で覆われ、脳と心臓を移植したヒューマノイド知能ロボットを可能にしているでしょう…。
下記アドレスで短歌のメールマガジン、≪アーバン短歌≫を掲載しています。映画とはまた異次元の言語空間です。今、梅雨のアジサイをテーマにした短歌を載せてます。宜しかったらお立ち寄りください。