「妖怪変化 京極堂トリビュート」 作家アンソロジー 2008-054 | 流石奇屋~書評の間

「妖怪変化 京極堂トリビュート」 作家アンソロジー 2008-054

「妖怪変化 京極堂トリビュート」読了しました。

amazonリンク
妖怪変化 京極堂トリビュート/西尾 維新
¥1,260
Amazon.co.jp
出版元
講談社
初版刊行年月
2007/12
著者/編者
アンソロジー
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
西尾維新が!あさのあつこが!京極夏彦の作品世界に挑戦!!各界を代表する超豪華執筆陣。これはもう、おもしろくないはずがない。<<紀伊国屋Bookwebより抜粋>>


以下の作品が所収されています。
●が小説。○が漫画(挿絵)です。

●「鬼娘」 あさのあつこ
●「そっくり」 西尾維新
●「『魍魎の匣』変化抄。」 原田眞人
●「朦朧記録」 牧野修
●「粗忽の死神」 柳家喬太郎
○「或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函」 フジワラ ヨウコウ
○「薔薇十字猫探偵社」 松苗あけみ
○「百鬼夜行イン」 諸星大二郎


全般的に「期待しすぎだった」のでした。

西尾維新氏の作品も読めるし、なんといっても「京極堂」のトリビュートなんという「甘い言葉」に、相当の期待をかけていたのですが、それはそれやっぱり「企画モノ」ってのは難しいというのが正直なところです。

どれも、面白いのですが、どれも「京極堂」にはかなわない。当たり前ですね。
大変失礼かもしれませんが、結成間もない高校1年生のコピーバンドを、聞いている感じがしました。

例えば、「村上春樹トリビュート」なんていう企画が以前にあって、こちらの書評でも紹介したことがありましたが、あれだって「村上春樹」の作品を「古川日出男」が書くなんていって、相当盛り上がるのですが、それはそれだったのです。

ということで、京極堂は本物が良いという普通の感想に落ち着いてしまいました。はい。