三重県の白子というところにある子安観音寺、不断桜にまつわるお話をさせてくださいね。
ホツマツタエ24アヤ
天照大御神様の孫であるニニキネさんと、コノハナサクヤ姫のお話でございます。、

コノハナサクヤ姫という名は、のちに、ニニキネさんがつけた名前で、元の名を、アシツ姫と言います。
こんなすてきな名前をいただくほどだもの、納得のお話がでてきますよ。

ニニキネさんは、アシツ姫に一目ぼれ
その夜、愛の契りを結ばれました。
のちに、身ごもったことを打ち明けられたニニキネさんは、喜んで、すぐにでも、
伊勢へ詣でて、天照大御神様に報告に行こうと、アシツ姫と旅支度を始めました。
そのとき、アシツ姫の母が、アシツ姫の姉を連れてきて、
どうぞ姉のイワナガ姫もお召しください。
あまりに醜いイワナガ姫をニニキネさんは拒否しました。
逆恨みした母と姉は、ある企みを企てます。
伊勢の途中、白子の宿まで来たとき、卑劣なささやきが、ニニキネさんの耳に入ります。
「アシツ姫のおなかの子は、浮気してできた他の男の子です」
思えば、たった一夜の契りで子供ができたことに疑いが生まれ、
姫を置き去りにして、伊勢に向かってしまいます。

一人残されたことを知って途方に暮れる姫
自分が母と姉から妬まれ、いわれなき罪に落とし込まれたことを悟った時、
1本の桜に誓いをたてます。
「桜よ、私に降りかかった妬まれの恥をそそいでおくれ
 もし、おなかの子が、ニニキネ様の子でないというならば、枯れてしまえ
 ニニキネ様の子であれば、子が生まれるときに咲け、断えることなく咲け」
桜に思いを込めて、植え、里に帰りました。

そして、3つ子を出産、時は6月。
もちろん、6月でも姫が植えた桜は咲いてますとも。

伊勢にいる、ニニキネさんに伝えるも、返事なし
まだ疑いが晴れていないのだと改めて知らされ、いっそう苦しみました。

アシツ姫は、苦しみの果てに、我と我が子の無実を明かそうと、命をかけた行動に出るのです。

3人の子とともに無戸室に入り火を付けました。
本当に、ニニキネ様の子でないのなら、私も子どもも焼け死ぬことでしょう。

そこに、ハラミ山(富士山)の龍が助けに現れ、雨を降らせて、姫と3人を助けました。

このころ、ニニキネさんは、白子の桜が、咲き続けて断えないことを知り
はやる気持ちで、アシツ姫に会いに行きます。

しかし、今だ閉じたままの姫の心は、会う力もなし
ニニキネさんは、情熱的なうたを姫に届けます。
このうたで、姫は、今までの恨みも涙も一度に解け落ち、ニニキネさんへの思いが胸いっぱいにこみ上げました。

ニニキネさんは、民の前で、宣言しました。
アシツ姫が、子どもを産んだその日から、桜が断つことなく咲いているので、今より、姫には、
コノハナサクヤ姫という名を贈ろう。
姫は3人の子を乳母の力を借りずに、自分だけで立派に育て上げました。
のちに、子安神と呼ばれるようになりました。

かなりはしょりました。
なぜ、桜なのか、
情熱の歌は、どんななのか、
イワナガ姫のこと、
いろいろと重要なことがたっぷり24アヤにはでてますので、興味のある方は、ぜひホツマツタエを調べてみてくださいね

そして最後にびっくりしたことが・・・
不断桜がある子安観音寺の住所が
鈴鹿市寺家町(じけちょう)、読み方は違うけれど、私の旧姓と同じ字だ。私は、「寺家(てらいえ)」というんだけど。
びっくりです。不断桜にひきつけられたのはこのせいかな。