いまだ、
「日本製品は中国に勝っている」
「中国製品の品質は悪い」
などの言説を見かけているわけですが、それでは中国製品が現在の生活の中にどれだけ存在しているか?に目を向ければ、殆どの製品に使われているわけです。
電子部品は殆ど中国製です。
一つの中国と捉えるならば、台湾も中国に入るわけです。
NVIDIAはTSMC(台湾積体電路製造)の最大顧客です。
コンピュータの中身を開けば大量の電子部品が存在しており、SSDもハードディスクも、メモリもCPUも、バッテリーやマザーボードなどのあらゆるデバイスも、Amazonで単体発注すればわかりますが、中国の深圳などから送られてきます。
バイクの電装部品やらLEDテープなども送られてきます。
服などの原産国表示を見れば、中国、ベトナム、タイ、インドネシアなど、東南アジア諸国から送られてきていることがわかります。
海産物や野菜などの冷凍食品は下手に国内生産の国内流通網に乗せるより、東南アジアから直接輸入したほうが安いため、原産国から直輸入されています。
パッケージだけ日本語デザインになっていますが。
日本のロゴが付いていたとしても、中身の原産国は日本以外であることがザラです。
社会インフラにしても2000年に香港に行った際、すでにホームドアが全駅に設置されていたし、高速道路の自動料金精算システムも導入されていました。
日本は未だに駅のホームから電車に接触する人を防げていないし、2000年当時高速道路では、現金支払いのために料金所で大渋滞が起きていました。
「日本の模倣品を作っているだけだろう?」
戦後の日本はアメリカに追いつけとばかりに、フォード・モーターやゼネラルモーターズの車作りを学んでいました。
日本にはアメリカやドイツなどの加工精度を出せる加工機械が存在せず、国外で工作機械を購入して、わざわざ船で日本に輸入する必要があったのです。
当時、アメリカでは日本製品はアメリカ製品のマネをしたおもちゃだと揶揄されていました。バック・トゥ・ザ・フューチャーでもそんな場面が出てきます。
ところが、アメリカ デトロイトなどの自動車工業地帯は凋落します。
安くて品質の良い日本車や日本の家電製品が輸入されたためです。
さて、現在日本の家電メーカーはアジア諸国に駆逐されまくっています。
SANYOやシャープは中国系企業に買収されるなどして実質上消滅し、冷蔵庫、洗濯機、家電調理器などかつての日本製品の強みは見る影もありません。
コンピュータメーカーのNECも凋落し、携帯電話やスマートフォンも韓国のSAMSUNGなどに駆逐されています。
現在トヨタ自動車は自動車メーカーとして強靭でいますが、1970年代にかんばん方式などの「トヨタ生産システム」を構築する前までは、倒産の危機もありました。
電動車両の技術や世界シェアでは中国に軍配が上がります。
アメリカ自動車産業の衰退を他人事とするほど、日本は盤石ではありません。
「所詮中華製品」
などと馬鹿にするよりも、今現在の日本の技術力をしっかり把握して、来たるべき社会に備えることのほうが大切だと思っています。