西洋史上最大の伝説と謳われ、全ての英雄の原点とも呼ばれたアーサー王物語の映画化と聞けば、誰もが期待してしまうのは当たり前. しかしこの映画、実際に見てみると演者が地味な方ばかりであまり印象に残りにくいものでした. まぁ公開当時はクライヴ・オーウェンやキーラ・ナイトレイも知名度の低い俳優さんでしたから、仮に今改めて見ると少し違った印象が得られるかも知れませんけど. もともとキング・アーサーに関しては諸説あり、架空の人物ではないか? という憶測説まで存在する方だそうです. しかしローマー帝国支配化にあったブリテンを残虐な侵略者であったサクソン人から守り抜き、12人の円卓の騎士と共に平和な王国を築き上げた人物として一般的に有名ですよね. またどんな屈強な男でも実現できなかった「これを引き抜いた者は王となろう」と書かれた台座に刺さった聖剣エクスカリバーを引き抜いたという伝説や、カムランの戦いで討ち死にしたというエピソードも非常に有名です. そして 『ダ・ヴィンチ・コード』 でも描かれていた、キリスト教の最大の謎とも言われる聖杯伝説にも結びつく要素も数多く、昨今では日本のTYPE-MOONが発売しているPC用もしくはPS2用ゲーム 『Fate-stay night』 でもその要素は用いられています. ちなみにこの『Fate/stay night』ではアーサー王は少女であったという仮説を基に設定された世界観なので、かなり面白いです. mautibarqui TVアニメ全24話も現在DVDで見れますのでご興味のある方は是非! ということで、アーサー王伝説は諸説あり、そのどれもが凄く興味深いものなのですが、それが映画に反映されていなかったのがこの映画の悲しいところでしたね. ジェリー・ブラッカイマーが製作している時点でそんな高尚なことは望んではいけないのかも知れませんが、やはり西洋史上最大の伝説であり、全ての英雄の原点である「アーサー王物語」を欧米人が映画化すると聞けば、期待しない方がおかしなものです. でもよくよく考えてみればフランス史上最大の英雄ジャンヌ・ダルクをリュック・ベッソンが映画化した『ジャンヌ・ダルク』も駄作でしたし、やはりその国の英雄を映画化するというのは映画製作界にとっては鬼門なのでしょうか? ちなみに日本史上最大の英雄って誰かな? http://www.hourwhy.com と考えてみましたが、源義経あたりしか思いつきませんでしたね. あとは歌手の村田さん、野球の野茂さん・・・って、それはみんな「ひでお」さんですから~! 残念! 深夜らじお@の映画館 は伝説の英雄物語が大好きです.