先日2008年2月に行った
「ナスカ展」。実は2006年のアンコール版でした。
まずは2006年に行った時に売られていた
「ナスカ饅頭」に対する考察のようなもの?から…
(今回2008年の感想は、これに基づいて書いていますので。
長くなる…ので、興味のない人ごめんなさい)
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「まんじゅう」というのは、確かに日本的である。
何を”見に行った(あるいは、勉強した)”というよりは、
”遊びに(旅行へ)行った”というようなニュアンスを感じる。
とするなら、話のネタとしてのアウトプットに
重点が置かれているのかも知れない。
人とのコミュニケーションにおけるアウトプットとして、
何かを表現する、話すというなら「土産*」
(「ミュージアムグッズ*」ではないことに注意) は大事である。
特に女性はショッピング好きな人も多いし、
男性ならランチ時の話に上がることもあるのかもしれない。
何を学んだか、見たかは問題ではなくて、どこに行って、
何を獲得してきたか(「土産*」として買ってきたか)に、
現在の博物館鑑賞の核心があるということか。
グッズの中で何が売れているのか、
「まんじゅう」や「金太郎飴」の売り上げはどうなのか、
気になるところである。
この変化にはインプットに加えて、
よりアウトプットが重視されていることが関連していると考えている。
アウトプットがついたことで、
インプットも強化されるという変化というべきか。
つまり、人に話す(アウトプット
)ために、
展示品をしっかり見る(インプット強化)という変化が見て取れるのではないか。
ミュージアムグッズ*の「まんじゅう」等は
ここまで視野に入れた戦略であろうか。
ところで、ミュージアムグッズ*の売り上げというのは、
展示内容の面白さとともに、グッズの単価の安さやデザインのセンスに
比例すると考えるが、実際はどうなのだろうか。
*文中で使用している「土産」と「ミュージアムグッズ」の違い:
大辞林(三省堂ネット版)によると、前者が「外出先や旅先で求め、
家などに持ち帰る品物。土地の産物。」とあり、
後者は「美術館・博物館が販売する、所蔵作品のレプリカや、
美術品をデザイン化したTシャツや小物類等のオリジナル商品。」
とある。後述する博物館とのかかわりの変化を見る上で、
この言葉の違いは注目すべき点であると考えられる。
(to be continued)