シカゴでは5時間、大学の空港へ直行する便を待つ事になっていた。


ところが待っている途中で


前の便がどんどん遅れだした。


私が乗る便は8時近くに着く予定で、実質的に寮に着くのは9時ごろになってしまうだろう。


そんな遅くて寮のオフィスに人がいるのか???


不安があったので、なるべく早く着きたかった。



5:30に出る便が7時近くになり、まだシカゴで席の空きがあるせいか?


待っていたので、それに乗ってしまおうと考えたのだが、


そうするとシカゴで預けた大きいスーツケースが予定の便で


運ばれることとなるため、向こうで待たないといけないらしい。



それも面倒なので、仕方なく...待つことにした。


で、結局もともと乗る便が2時間遅れ、夜の8:45出発に。


すでに5時間待っているのだから、シカゴでは7時間以上待ったことになる。


時間がもったいない!


シカゴから大学のある空港までは


予定よりも近く、40分くらいで着いた。


まぁ、こんなもんか...と


大きいスーツケースが出てくるのを待っていると


私のスーツケースが一番最初だ。お、いいねぇ、早く出てきた!


そう思って、ターンテーブルの近くに行ったら!!!


なんと、鍵の部分が壊れて中身がちょっと見えてるでないの!


シカゴで預けたときは大丈夫だったぞ!


ま、でも単なる詰めすぎで中身を少し出せば大丈夫かも???




そう思いつつ、一応係員にクレーム。


係員はスーツケースの状態を見て


「詰めすぎじゃないの?家帰ったら、空っぽにして


鍵かけてみてよ。それでだめなら


クレーム出して。」


だから、中身を完全に余裕のある状態にしても


だめなんだってば!


そう言ってみてもらい、東京で超過料金を払ったことも


主張したが、「やっぱり詰めすぎだよ、それじゃしょうがない」の


一点張り。


結局10時を過ぎてしまい、空港で待っていた各タクシーも


人を乗せていなくなってしまう状態。




最後の2人のうちの一人の黒人さんをつかまえて


「大学院寮まで!」と叫ぶと


その黒人さん


鍵を閉めようといろいろとやってくれる。


だが、一向にだめ。


仕方ないので、いったんあきらめて


荷物をばらし、


パカット割れたスーツケースは黒人さんに任せて


タクシーに乗る。


寮に着くまで、運転手さんは気を使ってくれたが


荷物がこんななので、


気もそぞろ。


やっと寮に着いた時には、疲労感でいっぱいでした。


運転手さんは「アンラッキーだったけど、ひとまず


無事着いてよかったね。新学期がんばって」と


言ってくれたので(この界隈チップがいらないらしいが)


チップも含めて代金を払った。




3へつづく