目覚めること、眠ること。
燃やすこと、凍らすこと。
創ること、壊すこと。
愛すること、忘れること。

願うこと、諦めること。
伝えること、受け取ること。
叫ぶこと、抑えること。
涙すること、枯れること。

さあ、並べ立てて見せましょう。
さあ、分かりやすく致しましょう。
さあ、どうぞ思う方を取りましょう。
さあ、神の手管を真似ましょう。

無知なる小さき人類に贈った、
「火」は進化の果てに破壊兵器となった。
こいつは予想外? いやいや余裕の想定内。
この私に見えない未来は有りはしない。


間違うこと、正すこと。
奪うこと、与えること。
探すこと、逃げ切ること。
笑い出すこと、朽ちること。

さあ、よく考えて選びましょう。
さあ、更にお持ち致しましょう。
さあ、立ち止まらずに行きましょう。
さあ、神の手品を解きましょう。

分岐と交差の連続に惑った、
「時」は変化を遂げて無限運動となった。
流石に予想外? なんとかギリギリ想定内。
この私が見落とす未来は必要ない。

ロゴスとパトスで曖昧に染まった、
「人」は増加し続け自然原理を抜けた。
これでも想定内? 降参、全く予想外。
この私は見守るくらいしか出来ない。

さあ、神の手足となりましょう。






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「全く、ツイてないな。」
「そいつは俺の台詞だ。」
「邪魔だけはするなよ。」
「はいはい、お好きにどうぞ。」

「そっちはお前に任せた。」
「どうした? もう限界か?」
「ふざけるな、甘く見るなよ。」
「冗談の通じない奴だな。」

通じ合うことなんて無いだろう。
それでも、感覚は共鳴し合う。
さあさあ、お立ち会い。とくと御覧あれ。
芸術的な殺戮をお目にかけよう。

百の目は、全てを捉える。
無数の腕が、弾丸を撃ち放つ。
逃げるなら今の内にしろ。
完全殲滅まで、あと10秒だ。


「到って楽な仕事だ。」
「強がるなよ、息が切れてるぞ。」
「からかうな、お前こそ…」
「今日は記録更新だな。」

「おやおや、新手のお出ましだ。」
「命が惜しくないのかね?」
「構えろ、セカンドステージだ。」
「弾切れだけは起こすなよ。」

なんだかんだ互いの心理は分かる。
ますます、正確に同調していく。
そらそら、そんなんじゃ、さっきの二の舞だ。
衝撃的な光景を焼き付けてみせよう。

高く舞い上がる怪物と、
全方位を喰らい尽くす怪物が、
辺り一面を灰にする。
乱戦状態は、あと3秒だ。

どだい無駄な足掻きだろ。
始めから勝ち目の無いマッチング。
クライマックスへと加速していく。
口笛に乗せて、死(タナトス)を詠う。

最高潮、もはや言葉はいらない。
爆音に断末魔が溶ければいい。
ファイナルステージだ、気を緩めるな。
任務完了だな、予定通りだ。


「もう失せろ。」
「言われなくても。」
「目障りだ。」
「すぐ消えるよ。」
「報告しとけ。」
「お前の手柄と言っとく。」
「馬鹿にするな。」
「面倒くさい奴だな。」

怪物は、それぞれの、日常に、潜っていく。











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ツイラクした
真っ逆さま
枯れ葉のよう
ひらひら

ツイラクした
気付かぬまま
回る景色
くらくら

ツイラクする
ただ静かに
沈んでいく
深く緩やかに

落ちていく
螺旋描いて
また昇っていく
弧を描いて
あの空へ

ツイラクした
微睡むような
白昼夢の
うやむや

ツイラクした
色鮮やか
宝石のよう
チカチカ

ツイラクする
光る方舟
ミルキーウェイ
渡っていく

忘れていた
幼き記憶
今思い出した
止まぬ追憶
その刹那

声を、息を、涙を
音に、風に、言葉に

淡い、キレイ、儚い
伝う、溶ける、目覚める

叫ぶ、求む、焦がれる
未来、世界、愛しい

ツイラクした
漂うまま
流星のよう
キラキラ

ツイラクした
浮かぶ靄に
戯れるよう
フワフワ

心模様

原子構造

エラーコード

大合唱



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