独断と偏見の許容範囲を限界まで使わせて頂きます。(笑)


2&

元々はデュオだったアイドルユニットですが、9月に1人が辞めてしまったらしく、現在はSakiさんのみのソロのアイドルです。

「2&なのにソロなの?」と思われるかもしれませんが、TMRをイメージして頂けると分かりやすいかもです。(笑)

デュオの時も拝見したことがありますが、ソロになって益々ソリッド感が増した気がします。歌詞へのエモーションの掛け方も凄みが増していました。


ではでは、各曲の感想を。

『ネガポジMonster』

16ビートで刻むギターのカッティングとスライドするベース、抑えたハイハットが鳴らすビートのイントロが、期待感を煽ります。

全体を通して、エモーショナルロックのテイストです。ファンクな要素はRed Hot Chili Peppersを彷彿とさせます。

歌詞は、大人への過渡期の少女が叫ぶ激情を感じます。これほど抜き身の刃物のような硬質かつ鋭利な詩を、アイドルがリアリティーを持って歌っていることが衝撃です。

『パンク』という言葉が形骸化し、ファッション的に扱われるようになって久しい今、等身大のアティチュードで粗削りながらもストレートな表現が、泣けるほどに眩しい曲です。


『リアル』

元々は別の曲を『リアル』というタイトルで歌われていたそうですが、現在は当初の『リアル』は『ドリーム』というタイトルになっています。

どちらもコード進行が同じなのですが、そこに『夢』と『現実』が近接していることを表しているそうです。

ellegardenが好きな方なら、堪らないサウンドなのではないでしょうか。この曲でも、未来へ向かう少女の渇望が歌われています。

この曲では間奏部分の振りも素晴らしく、言葉で表すのが難しいのですが、カメラの構図を見るような両手で四角を作る振りが特に印象的です。

現実をクリアな照準に絞り、そこにズームアップしていくようなパフォーマンスです。


他にも『未来を』『片目のリリー』などの曲がありますが、今回はここまでで。


一般的なアイドルソングとは一線を画した音楽を歌うアイドルが2&だと思います。これからもステージを観るのが楽しみなのです。




アイドルファンの異端児からの投稿