砕かれた穏やかな優しき時代。
打ちのめされた魂は野獣になる。

正しさに憧れ、彼は法の尖兵と為った。
ジレンマを抑え込んで、銃爪に指を掛けている。
温もりに飢えすぎて、彼はアートの革命児と為った。
万雷の拍手喝采で、愛を疑似体験している。
過去に縛り付けられ、彼は電脳の巨人と為った。
蠢く権謀術数を暴き、悪夢を呼ぶ帝王と恐れられた。

年月は、残酷に過ぎ去っていく。
僕らを繋ぐのは、『復讐』の二文字だ。

引き裂かれた眩しき蒼天の想い出。
笑っていた、ただ幸せを浴びながら。
終わってしまった時間を取り戻せなくて。
最後の言葉が分からない、もどかしさに吼える。

いつしか彼は、権力を掴んでいた。
矛盾に慣れすぎて、『正義』を見失っていた。
いつしか彼は、アートの一時代を築いていた。
あらゆる賛美の声に、『愛』の意味が分からなくなった。
今でも彼はまだ、その牙を研ぎ続けてる。
準備は整った、さあ反撃を開始しよう。

年月は、淡々と色褪せさせていく。
僕らを繋いでいた、『復讐』の幕開けだ。

奪われたあの日の記憶を求めて。
戦っていた、それぞれの生き方で。
もしも再び会えたら誓い合おう。
事が済んだら、消え去ろう。








Android携帯からの投稿