誰もいない部屋の壁に、
眩しい二人の写真たち。
繋がってたはずの心は、
どこかで解けてたみたい。

同じ秋が来たのに何故だか、
初めての季節に感じる。
いつもより速く歩ける、
身軽は孤独と似てる。

崩れそうな姿を見せたくはなくて、
大人ぶって気持ち圧し殺した。
小さくなる背中に向かって願うんだ。
「早くあの角を曲がって下さい。」

あなたを許さない、決して許しはしない。
全身全霊を込めた、愛は行き場を失くして泣いている。
あなたを許さない、渾身の笑顔でサヨナラを。
強がっているだけの、私にどうか気付かないで。

あなたを許さない、狂おしく切なく思うほど。
描きかけの絵のよう、中途半端なままでしまいこんだ。
あなたを許さない、晴れ渡る空が滲んで見えた。
吸い込んだ空気を、震えないように息にした。






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