
…優子を着替え終わるのを待っていたなみくん
(なみくん)……(優子と2人きりなんて…
)なみくんは急に緊張し始めていた
(優子)お待たせ~

(な)あっ……

髪を留めてきた優子の浴衣姿に
なみくんは思わず見とれてしまった
(な)……

(優)何ぼーっとしてんの

行くよ

(な)…えっあっごめん

混浴の露天風呂は
旅館から出て海沿いに少し行ったところにある
(な)ここだね
(優)入り口は別れてるんだね
(な)あたりまえでしょ

一緒なわけないよ

(優)えぇ~
(な)バスタオル巻いていいみたいだから
ちゃんとしてきてね
なみくんは男性の脱衣所の中に入って浴衣を脱ごうとした
その時

(優)誰もいないからいいじゃん

(な)優子

何してるの


(優)お風呂入るの

(な)いやそういうことじゃなくて

(優)いひひ~

脱いじゃうぞ~

(な)わぁっ

ダメだよ

他のお客さん来るかもしれないよ

(優)えぇ~~
なみくんのケチ

(な)えっ

(優)お風呂で仕返ししてやる~
優子はそう言い残して
隣の女性の脱衣所に入っていった…
(な)…なんか…嫌な予感が…

なみくんはサッと浴衣を脱ぐと
タオルを持って露天風呂のドアを開けた
(な)…き…きれい
大きな露天風呂…そして
目の前には海に沈む夕日が…
(な)こんなに景色いいのに…
なんで誰もいないんだろ

優子はなかなか入って来なかったので
なみくんはお湯に入ってゆっくり景色を眺めていた
(な)いっつも珠理奈と風呂入るのもあれだし
たまにはこういうのもいいなぁ…

なみくんがのんびりしていた
その時

ガラガラ
(優)なみく~ん

バッシャーーーン


(な)うわっ

優子がおもいっきり飛び込んできた

(な)優子

(優)お待たせ~

(な)お待たせじゃない…
ってちょっとタオルは

(優)えっあっ取れちゃった

(な)

(優)見えたっていいじゃ~ん

誰もいないんだし
それに…なみくんだから

(な)ダメダメダメー

(優)もう仕方ないなぁー
優子がバスタオルを巻き直してる間
なみくんは夕日を見てやり過ごした
(優)なみくん

これでいい

(な)あっ…うん
(優)夕日…きれいだね
ギュッ

(な)…そうだね
(優)なみくんと2人きりでこんなことできるなんて
あたし…ほんと幸せだなぁ

(な)…俺も

(優)…ねぇ…なみくん

(な)ん

(優)…

優子はそっと目を閉じた
(な)…えっ

(優)えっ…じゃないでしょ

(な)…あっ…あぁそういうことかー

(優)も~早くしてよ~
(な)うん

チュッ

(優)んっ

(な)もっとしていい

(優)ダ~メ

(な)なんで


(優)それは~…ご飯食べてから

…続く
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