今回は「遺族年金の問題」について書きます。
 
 
人が生きていく上で、
 
家庭を築く上で、
 
子供を育てる上で、
 
重要なもののひとつに「経済力」があります。
 
 
特に、
 
家庭を持ち、子供が生まれた家庭は、愛情と匹敵するくらい必要な物が「経済力」かもしれません。
 
 
私は嫁さんと婚約する時、
 
「仕事辞めてもいい?」
 
と聞かれたので、
 
「俺が養うから仕事は辞めてもいいよ。」
 
と、答えました。
 
 
女性も自立し、
 
高い能力を持つ人も多くいる時代ですが、
 
 
嫁さんは家庭的な人だと分かっていたので、私はそう言いました。
 
嫁さんは家庭に入れる事をとても喜んでいました。
 
 
そこからは嫁さんは専業主婦として、二人の子を育てる立派な母親になりましたが。
 
 
二人目の子供を出産したあと、
 
重大な病気に冒され、
 
悲劇が訪れてしまいます。
 
 
私は嫁さんと結婚してからも、
 
今まで通りにシステムエンジニアとして、責任ある職務、長時間残業などの激務をこなしていました。
 
それが家族の将来のためと考えていたから。
 
 
家庭の大黒柱は嫁さん。育児の中心も嫁さん。
 
それを支えるために働き、
 
沢山のお金を稼いでくるのが私なのだ。
 
 
そんな構図で成り立っていた家庭でした。
 
 
その構図の中心である人が居なくなった時。
 
我が家の経済状況は一変します。
 
 
育児は待ってくれない。
 
必ず大人の手が必要になる。
 
 
今までと同じように仕事は出来ない。
 
 
その現実は、いずれ家も仕事も失うかもしれないという可能性を秘めており、
 
そのリスクは今でも抱えています。
 
 
さやかを失った悲しみに追い討ちをかけるシビアな現実。
 
 
そんな自体を救うはずの社会制度。
 
死別家庭に対する「遺族年金」という救済措置。
 
「遺族基礎年金」
「遺族厚生年金」
 
遺族年金には2種類あります。
 
 
伴侶を失った方の中には、
 
この年金を受給している方も多いと思います。
 
 
ちなみに「年金」という世界まで広げると、
 
「老齢年金」
「障害年金」
 
という種類もあります。
 
こちらの方がメジャーでしょう。
 
 
私が話題にするのは「遺族年金」ですが、
 
私と同じように死別された方のブログをよく拝見しますが、
 
現実的なお金の話のせいか、
 
アメブロでは中心的な話題にはなっていない気がします。
 
 
この遺族年金の支給額、
 
子供の人数や亡くなった人の収入でも変動しますが、実は非常に大きい。
 
嫁さんは専業主婦だったので、
 
私は「遺族基礎年金」だけが対象ですが、
 
私のケースの場合、受給額は月に10万円を超えます。
 
貰えたとしたも以前の収入には到底満たないですが、とても助かります。
 
 
父にしろ母にしろ、家族の大黒柱を失ったら受給出来るもの。
 
なぜ国からお金が支給されるのか。
 
 
それは救済しなければならない存在だから。
 
 
ですが、私は残念ながら。
 
 
私の前年の年収が高かったという事が要因で、
 
受給要件を満たさないと判断され、
 
つまり救済する必要が無いとみなされ、
 
年金不支給の判定を下されました。
 
 
それを不服とし、
 
意見陳述と審査請求(不服申立て)も行いました。
 
意見陳述をしてきた件は、このブログでも以前に書きましたが、
 
実はこの結果も、
 
「棄却」と審判されてしまいました。
 
2018年9月頃のお話です。
 
 
理由は相変わらず。
 
何の根拠もなく、
 
「いずれ年収が元に戻るかもしれないから。」
 
でした。
 
 
そんな事は絶対にあり得ない。
 
どんな奇跡があればそんな事が起こる?

 
年収は以前の半分程度になり、生活は一変しました。
 
この現実は変えようがありません。
 
 
当然納得は出来ない。
 
この闘いを続ける決心をしました。
 
 
正直、仕事と育児で毎日が疲労困憊ですが、
 
嫁さんが遺してくれた安心。
 
それらを当たり前に得る権利があるはず。
 
 
一旦負けはしましたが、
 
これから先、再審査請求という審査があります。
 
チャンスはある。
 
まだまだふんばらねばなりません。
 
 
そしてこの
 
「父子家庭に対する遺族年金制度」
 
なぜ私のような境遇の人に支給されないのか。
 
 
大きな問題を抱えていると感じます。
 
 
少しずつではありますが、
 
この制度に感じている違和感と、
 
私が抱えたこの遺族年金問題がどのような結末を迎えたのか。
 
出来る限り、このブログで綴っていきたいと思います。