2018年3月14日。
この日は妻の月命日。
もう5回目になる。
いつものように祭壇に缶チューハイ。
今回のお供は枝豆味のスナック菓子にした。
あと、もっと祭壇を華やかにしたかったのと、弔いに来てくれた人達のために。
大きいコルクボードを買って、壁にぶら下げて、妻との思い出の写真を沢山貼り付けた。
でも。
コルクボードを買った本当の理由。
それは妻の事を考える時間が少しずつ少なくなってきたから。
4歳と1歳の子供達の育児に忙殺される日々が、
妻との思い出を埋めてしまっているのだろうか。
その事によって、
妻を失って、絶対に埋まる事の無いと思った穴が、埋まってきたのだろうか。
その穴から出血する痛みが苦しくて。
気が狂うほど泣き暮らしてきたけど。
最近痛みが和らいできた。
痛くないなら楽なはずなのに。
今はあの時の痛みが愛おしい。
数多くある妻の写真。
コルクボードに貼る写真を選別する中で、ひとつ発見があった。
写真の中の彼女はいつも正面を向いて笑顔。
それはそれでいいんだけど。
斜め下から妻が映っているアングルの写真があった。
私は妻に膝枕をしてもらうのが大好きだった。
その角度から見た妻の笑顔は、久しぶりに会えた表情だった。
その膝の暖かさ。
思い出せた。
穴の痛みも思い出して。
泣けた。