2018年1月16日。
おととい発熱でダウンしたものの、昨日はまあまあ復活。
強力抗生剤アジスロマイシン砲が威力を発揮したか!?と思いきやまたも38度を超えて再度ダウン。
とにかく咳と痰がひどい。
もちろん熱も出てるから倦怠感も辛く、動けない。
咳と痰の症状は、去年のクリスマスぐらい始まったから、もう3週間以上になる。
自分の身体に何が異常な事が起きているのか。。
とりあえず明日、大きな病院で診察を受ける事にした。
こうしてベッドに横になってグッタリしていると、闘病中の妻の姿を思い出す。
妻は本当に良く闘っていた。
いい機会だから。
こんな状態だからこそ。
妻の身になって考えてみよう。
こっちは病名は分からないけど、所詮は風邪に毛の生えたような、ナンチャラ炎だろう。
でもグッタリして動きたくない。
そして妻は末期の大腸癌だった。
でも、抗がん剤の副作用が辛くても、脚のむくみや腹水が辛くても、癌性の疼痛が辛くても。
起き上がって子供と接しようとしてした。
家事をやろうと努力していた。
本当に頭が下がる。
今回の風邪でたくさん薬を貰った。
10種類近く。
量も多いし、飲むタイミングも違うし、正直面倒臭い。
でも飲めば多少楽になるし、まあしょうがないか。と思える。
一方、妻の場合は癌そのものの症状が強くなってからは、頓服も含めて20種類以上の飲み薬を服用していた。
痛みや吐き気など体調も悪く、最後はせん妄もあったから、管理は複雑を極めた。
モルヒネ系の痛み止め
抗生剤
解熱剤
制吐剤
ステロイド剤
利尿剤
下痢止め
整腸剤
漢方薬
良く分からない高額の液体
etc・・
一番虚しいのは、
これだけの多くの薬の中に、
何一つとして癌を治すものは無いという事だ。
それでも頑張って飲み続けていた。
QOLを保つために。
重要な事だけれど、いくら頑張って飲んでも、
その場を凌ぐだけと考えると、その徒労感は尋常じゃなかっただろう。
でも今の自分は、結局いずれは治るっしょ。
と考えている。
これは雲泥の差。
ふぅ。
妻の心の強さを散々もてはやした所で。
そういえば今の自分の方が辛い事がひとつあった。
それは「孤独」。
寝込んでいても誰も
大丈夫?
と声をかけてくれない。
薬を飲むのが大変な時に、
薬を準備してくれる人はいない。
熱で苦しんでも、
アイスノンをそっと頭に乗せてくれる人はいない。
妻には私がいたから。
頑張れたのかもしれない。
この対戦は。。
引き分け!
という事で終わりにしよう。