2011年3月。
東日本大震災があった月に、私達夫婦は新居を構えました。
 
マンションの契約予定日は2011年3月12日。
震災があった次の日でした。
 
また入籍も結婚式もしていないのに、気持ちがどんどん先行してマンション購入までしてしまいました。
 
妻の行動力というか、私の背中を押す力はとんでもないパワーを持っていました。

 
同棲するって言ってないのに家に荷物が沢山あるし。
 
まだプロポーズもしていないのに仕事も辞めちゃったし。
 
入籍もしてないのにマンションも買ったし。
 
いつも順番が逆だった。
 
 
子供は順番を守ったけど、何歳で産む!と決めた通りになった。
 
彼女の思った事を実現する力のおかげで、私もここまでの土台を築けたと思います。
 
 
でも、さすがにマンション契約の日は迷いました。
 
何しろ前日にあれだけの地震があった訳ですから。
 
マンションの価値が下がるとか、建物崩壊のリスクが高まった、とか色々な情報も飛び交っていたので、契約を破棄する事も考えました。
 
 
でも、このマンションは妻の直感で間違いなく良いと判断した場所だったので諦めきれませんでした。

色々と他のマンションも見たのですが、この場所を下見に行った時は、妻の様子が全然違ったのです。
 
マンションさえも見ずに、付近の街並みを見ただけで、
 
「あ、私ここに住むわ。」
 
と言って即決した場所でした。
 
 
営業の方も
 
「地震後の状態を全面的に点検しました。問題ありません。」
 
と、太鼓判を押していたのもあったので、覚悟を決めてハンコを押しました。
 
 
結果的には何の問題もなく、この場所に住めて良かった。
 
でも願わくば、ずっとこの場所でずっと一緒に過ごしたかった。
 
綺麗に整備された河川敷が近くにあったので、
お互いお爺ちゃんお婆ちゃんになっても、一緒に手を繋いでずっとお散歩が出来たらなと思っていました。
 

何でも実現してきた君だから。
 
 
もう人生に満足しちゃったのかな?
 
 
早すぎるよ。。