2017年3月1日。
この日に妻のCT検査が行われました。
この日に妻のCT検査が行われました。
このCT検査は、大腸がんが発覚した2016年11月以来、始めて行われたものになります。
つまり。
この3ヶ月間の努力の成果が明らかになる日。
手の痺れ。
嘔吐。
倦怠感。
嘔吐。
倦怠感。
必死の思いで耐えて続けてきた抗がん剤治療の副作用。
ご飯もダメ。
肉もダメ。
パンも麺も砂糖も塩も食べてはならない。
吐き気を我慢しながら必死で飲み続けてきた大量の野菜ジュース。
肉もダメ。
パンも麺も砂糖も塩も食べてはならない。
吐き気を我慢しながら必死で飲み続けてきた大量の野菜ジュース。
何もかもを我慢してきた全ての成果が明らかになる日でした。
これだけ頑張ったんだから絶対に効果があったに違いない。
腫瘍マーカーの値も右肩下がりだったから腫瘍は必ず小さくなっている。
そういう思いばかりで。
期待に胸が膨らんでいました。
今日から育児休職が取得できたため、妻と共にかかりつけの病院へ。
今日から育児休職が取得できたため、妻と共にかかりつけの病院へ。
こんな時に妻の側にいれるのはありがたい。
ありがとう!育児休職。
CT検査を待っている時はだいぶ冷静でいられた。
告知を受けた時と同じ椅子に座って待っていたので、あの時の意識を失いそうな不安感がよみがえるかと思ったけど。
今までの努力はきっと実るはず。
そんな根拠のない自信が不安を和らげていた。
妻にはいつも、
「根拠のない理由をつけて、病気から目をそらさないでほしい。」
なんて偉そうなこと言ってたけど。
そりゃ現実逃避したくなる。
そりゃ現実逃避したくなる。
根拠のない自信でもいい。
それは必要な考え方だった。
検査が終わった。
診察室の横にある処置室で、妻は横になって休んでいた。
「どうだった?検査中に先生何か言ってた?」
「画面見ながら先生言ってたよ!小さくなってるって。」
本当か?
本当か?
いやまだ分からない。
心の中では、その知らせに嬉しくて胸が踊っていた。
でも心を落ち着けた。
でも心を落ち着けた。
この病気と長く闘っていくと決意した時、何があっても一喜一憂しないと決めていたから。
先生に名前を呼ばれた。
緊張して足が震えた。
検査結果を聞く。
「ほらっ見て下さい。何となく小さくなってるでしょう?」
久しぶりに見る妻の肝臓のCT画像。
何となく??
そこに見えているのはダルメシアン状に散らばる無数の黒い影たち。
誰が見ても正常ではないと分かるくらい異様な光景。
前回の画像と並べて見せてくれた。
比較してよく見ると確かに何となく小さくなっているような気がする。
前回が100だとしたら今回は90くらい。
診察室の空気は終始、
小さくなって良かったね!
今までよく頑張ったよ!
といった雰囲気だった。
妻もその雰囲気に釣られ、何だか機嫌が良い。
私は前から気になっていた件を聞いてみた。
「先生。ラジオ波焼灼療法に進めそうですか?」.
「先生。ラジオ波焼灼療法に進めそうですか?」.
「いや。まだそんな段階ではないですね。」
やはりそうか。
この日は検査結果を聞いただけで家路に着いた。
今回のCT検査の結果から今の抗がん剤は効果があったとされ、継続する方針となった。
気になる妻の機嫌は相変わらずまあまあ。
妻が元気ならそれで良し。
癌も小さくなった。
でも何だか。
心が晴れない。
なぜか違和感が残る。
癌も小さくなった。
でも何だか。
心が晴れない。
なぜか違和感が残る。
私だけだろうか。。
その違和感の原因は。
翌日の彼女の涙で明らかになりました。