2016年11月14日
J大学病院を受診した日。
 

そして即日入院となった日。
 


病室に入る前に様々な検査をした。
その検査の一つに胸部レントゲンがあった。
 
前から気になっていたのが、左胸に存在していたシコリ。
 

2センチくらい。
コロコロと転がって痛みはない。
 
 

何しろ生後3カ月の赤ちゃんがいる。
授乳期であるが、しばらくオッパイをあげてなかったせいか、乳腺のつまりみたいなもの?
と思っていた。
 
レントゲン検査の結果。
形も綺麗な丸だし、良性の嚢胞ではないかとの事だった。シコリも放っておけばいずれ消えるでしょうと。
 

 

予想していた通りの診断だったし、さすがにこの時は疑わなかった。
 
大腸がんからの乳転移はまずあり得ないケース、という事はネットでの調べでも分かっていたし、重複癌なんて尚更そんな不運は重なるはずがないと思った。


 
だが、実際には数ヶ月経っても、全くシコリは小さくならなかった。

それを気にして2回ほどマンモグラフィーを受けるが、いずれも良性の繊維腺腫と診断を受けている。
 
もしかすると検査の時は本当にそうだったかもしれない。
 
そして、このシコリは最終的にいびつに膨らみ、痛みを伴い、転移癌となる。

癌とは急に表情を変え、本性を現すもの。

 

大腸がんからの乳転移は、主治医の先生も始めてのケースと言っていた。
 
ただ、とにかく今の段階では乳転移ではない。

乳転移だと分かったのはだいぶ先の話だから、その時に詳しく書き残そう。


 

入院初日。
とにかくこの時は、余計な敵がさらに増えなくて良かったと安堵したのだった。
 
 
病室は広々とした個室。
 

居心地はまずまずだった。