2016年11月12日。
告知の2日後。
昨日診察をしてくれたT大学病院の教授先生の態度は横柄な気がして、
近く控える入院、手術を任せる相手として一抹の不安を拭えなかった。
態度もさることながら一番気になったのは手術が3週間後になる事。
そんなに悠長でいいのだろうか。
一般的にはそんなものなのかもしれないが、今までの妻の症状の移り変わりの速さ(あと若いと進行が速いという噂も含め)を考えると、一刻を争うような気がした。
T大学病院が悪いとは言わないが、何かこの悠長な時間が大きな落とし穴になりそうで怖かった。
翌朝起きて、いてもたってもいられず、告知を受けた病院のY先生に相談に行った。
昨日が初対面だったが、何とかしてくれるオーラをY先生に感じていたのかもしれない。
J大学病院を勧めていたのも気になるし。
Y先生は他の患者さんの検査中だったようだが、検査の途中に席を外して来てくれて、
「3週間後ですか。それは遅いですね!何とかならないか確認してみます。」と言って、
颯爽と検査に戻り、まだ突如現れ、
「J大なら早く手術できそうです!ちょっと待っててください!」と言って、まだ検査に戻っていった。
検査を受けられていた方、すいません。。。
Y先生はJ大学病院の非常勤をやっていてコネクションあり。
J大学病院なら1週間ほど早く手術が出来るかもしれないとの事で、2日後に診察の予約を入れてもらった。
しかも何とその診察に時に、Y先生も一緒に来てくれることになった。
教授と橋渡しをしてくれるそうだ。
たかが1人の患者に手厚くしてもらって本当に有り難かった。
これが奇跡が起こるきっかけになるかもしれないと本気で思った。
既に心はJ大学病院。
早速午後に下見に行ってしまった。
大学病院って本当に立派だ。。
ドラマでしか見たことない豪華な作り。
日本国内でも有数の場所で、最高の医療を受ける事が出来る。
ステージ4の5年生存率がなんだ!
もっと妻は生きる。
そう信じていた。