【架空ライブ2025】第6部(M24~M27)
24. BOHBO NO.5
宇宙の彼方からやってきた大群の正体は、あのシングルのジャケットに描かれMVにも出てきたあのモンスター(?)。サザンライブではお馴染み、EBATOダンシングチームがゾロゾロと出てくる。山賊のような格好で、あの部分に例のモンスターをつけている。もはやマンピーのノリだ。みんな知ってるけどあんまりやらない曲、BOHBO No.5である。というのもこの曲が最後に演奏されたのは2014年の年越しだった気がする。だからメジャー路線からは少し外れてる方に入るのかもしれない。なんてことを考えていたらあっという間にサビへ。ステージは端から端まで炎が上がる。もちろん盛り上がるのはサビの部分なのだが、私はこの曲の魅力は他にもあると思っている。いつしかXでも発信したが、2番の歌詞。「人は誰もが舞台(ステージ)に立っている 輝く主役(ほし)になれ ひとりひとりの命にゃ意味がある 生きてく理由(わけ)がある」メロディや世界観のために存在が薄れがちだが、よく読んで見ると「これシンプル良い歌詞じゃね?笑」となった。これまたわかりやすい言葉で綴られているが、さすが桑田さんという感じ。こういう歌詞も自然と降ってくるものなのだろうか。
ちなみに、気になった方がいるかもしれないので補足する。タイトルの方で「BOHBO NO.5 」と書いたが実際の曲名は「BOHBO No.5」と「o」が小文字である。これにはこだわりがあり、今回ライブのスクリーンに映された曲名の表示通りに記載している(※というあくまでも設定ですが)。実は2019のふざけるなツアーや茅ヶ崎2023で「Moon Light Lover」のスクリーン表示は「MOON LIGHT LOVER 」という感じで全て大文字になっていた。制作側の意図はわからないが、こうしてふとスクリーンに目をやると意外な気づきがあるのもライブの醍醐味である。またこれもXで発信したことがあるが、スクリーンの歌詞の文字体も今はバラエティに富んでいる。例えばロッキン2024でも「ジャンヌ・ダルクによろしく」と「恋のブギウギナイト」はそれぞれポップ体と明調体なのだが、個人的には逆のような印象があって、そういうのもまた面白い。
25. ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
聞き馴染みのあるイントロ。もう場内が緑や青のライトで包まれ、このイントロが流れると客席は待ってました!と手拍子をする。この曲ももうライブの定番になった。イントロ前の部分のアレンジは2015の葡萄ツアーからだったと思うが、これを聴くとついにミスブラがきた!となる。背景には近未来を感じさせる街並みのCGや流行の格好をしたモデルが踊る映像が流れていた。原坊のキーボードが今回も響く。「関ジャム」だったか、音楽番組でサザンが取り上げられたのを見たがその時に「今の時代にあのイントロを手で弾くっていう…」と言われていた。詳しいことは知らないがいわゆるシーケンスというもので自動演奏でも可能な部分なのに手で弾いている。これがかっこいいと言われていたが同感である。ただ自動演奏されるより原坊の手元がスクリーンに映るのが良い。ミスブラも人気者でいこうの頃からなのでだいぶ時が経つが色褪せない曲の一つである。しかも、サザンがすごいのは色褪せないだけでなくむしろ進化していくところだ。ミスブラも元の音源から色々なアレンジが加わり、ここまで進化し続けている。2015、2018、2019、2020、2023、2024、そして2025とここ最近のライブで演奏され続けてきたが少しずつ違っているのがまた良いところ。「〜履き違えてる」の後の間奏では、ロッキンで登場した女性のダンサーが天使のように舞う。サビでは会場全体が一体となる。あの席から見えた景色では腕のライトが波のように動いて見えた。この一体感もミスブラの真骨頂。歌詞の内容は、リリース当時の世間の様子など考えて改めて読み直すと深いものがある。歌詞も深いのに盛り上がれる曲。一粒で二度美味しいという表現が正しいかはわからないが、なんとなくでも言いたいことが伝わってほしい。
曲が終わると、正面・両サイドのスクリーンには怪しい仮面がズームアップされてくる。どこかで見たような…
26. イエローマン〜星の王子様〜
仮面の正体は2019でも登場したイエローマン(?)。さっきまで青く光り輝いていたライトもあっという間に黄色に変わった。ふざけるな2019以来。あとは2014年の年越しでもやっている。これも頭に残る曲である。この歌詞の意味不明さがサザンらしいところだと思う。この曲には2023年リリースで最新アルバムにも入っている、盆ギリ恋歌に通じるものを感じている。「People people under the sky」と冒頭の部分も「盆ギリ 盆ギリ」と繰り返すあたり似ているし、先ほども触れた歌詞がインパクトはあるがやや意味不明なところ。「夢のマスカラ勝負で」「時計仕掛けのパラドックス」盆ギリでも「呑めや歌えの 迎え送り火 Stairway To Heaven」 など。正直テンポの速い曲でもあるので歌詞に気を取られる間もないわけだが、なぜか頭に残り知らぬ間に癖になっているというのはどちらも同じところ。あとこれは真実か定かではないが、桑田さん的にはこの曲はもっとヒットすると思っていたそう。それで思いのほか伸びなかったので「TSUNAMI」でリベンジしたらこれが大当たりだったと(※諸説あります)。やはり天才の考えるところは我々には知り得ないということになるのだろうか。間奏でも桑田さんは相変わらず走り回っている。あっという間に曲もラスサビへ。「泣かないよ 僕」のあとに少しの間奏があり、スクリーンには
「2026まで あと5分」の文字。
桑「…みなさん!年越しが近づいて参りました。2025年、ここ横浜アリーナで最後締めさせていただこうと思います。よろしくお願いしま〜す!!」
歓声が上がると同時にあのイントロが。
27. マンピーのG★SPOT
爆発音と共に始まったライブ定番のマンピー。桑田さんの頭には「THANK YOU SO MUCH」「これからもよろしくね!!」の文字が書かれた扇のようなものがくっついたカツラ。ダンサーや背景の映像はとても書き起こせるような演出ではなかったので、ここは省略させていただく(という体ですが、みなさん思い思いに理想のマンピーの演出を思い浮かべてみてください)。
マンピーについては正直なところストリーミングなどで聞くことはほぼない。事実、飽きていることには飽きている(笑)。なんせ小学生の頃の2013の灼熱の万ピーの頃から何度も聞いてきたわけだし、個人的にエロティカとかボディスペ派ということもある。しかしライブになるとこれまた不思議なことにのめり込んでしまう。やはりマンピーはライブに限る。
桑「みなさん残り30秒…!今年も残り30秒になりました。2025年も大変お世話になりました。来年もどうか良い年でありますように…!19、18、17…」
カウントダウンが終わり、2026年が始まった。メンバーも一度、ステージ前方へ出てきた。
桑「えぇ…ということでございまして、2026年始まりました…あけましておめでとうございます!!今年もどうぞよろしくお願いいたします!ありがとぅ!じゃあ、そういうことで、我々もう疲れましたので、とっとと帰らせていただきます。」
観客席からいつも通りだという感じで笑いが。
桑「明日の朝から色々観たいもの(番組)があるんで、今日はもう寝かせてもらってもいいですか。あとあの、皆さんもお気をつけてお帰りいただきますように。じゃあ、そういうわけで(我々が)戻って来るの待ったりせずに、もう皆さんも速やかにお帰りください、じゃいこうか…HAPPY NEW YEAR!!!」
そう言ってメンバーと共に舞台の袖へと消えていった。一度場内も暗転したが、アンコールの拍手が早速始まった。これも毎度のライブではお馴染みだが、個人的には少し休んでもらうために間を空けてもいいんじゃないかと思ったりはするが笑。正面スクリーンにはライブタイトル。このアンコールを待っている瞬間はいつもワクワクするのだが同時に、あと数曲で終わってしまうんだというなんとも言えない感情を覚える。散々楽しんだのにどこか空虚感がある。これはわがままというものだろうか。あと2曲か?それとも3曲か?何か大きな番狂せをしてほしい。そんなことを考えていたら、場内が明るくなった。
さあ、年も明け
いよいよアンコールだ。