脳内THANK YOU SO MUCHツアー第1部


⚠️ネタバレ要素が多いです。少しスクロールしたところからすぐセトリが始まります。ネタバレしたくない方、いますぐに引き返してください!!!

ライブ当日。


これまでさいたまスーパーアリーナでサザンのライブを聴いたことはなかったですが、思い返してみれば2021年の桑田ソロ「BIG MOUTH NO GUTS」のときに訪れました。

 

身分証明書とスマホのQRコードを急いで準備し入場。中はもうロッカーや売店に寄れる余裕がないほど混んでいて、いよいよ始まるという感じがしました。自分の入場扉まで表示に従い歩いていましたが、他の扉から少し会場内の様子が見えました。私はドームのときも同じですが、中の様子が初めて見えた瞬間のあの独特の高揚感に名前をつけたいと昔から思っているのですが、なかなか良い案が浮かびません泣

 

席につき、開演のその時を待ちます。アナウンスが流れ大きな拍手が会場に響き渡りました。場内が暗転し、さあいよいよです。

 

サポートメンバーが先に登場し、サザンのメンバーが出てくるときにスクリーンに大きく映し出されました(なお「スクリーンとステージどちらを見るか問題」は永遠に私のテーマであり、生涯解決できる気はしておりません)。

 

待望の1曲目です。


⚠️以下、ネタバレ注意


M1.  逢いたさ見たさ病めるMy Mind

茅ヶ崎2023やロッキン2024とは全く異なる雰囲気。Xでも発信したことがありますが、私の中で屋外ライブのサザンとツアーでアリーナやドームを回るサザンは全く異なるバンドという感覚があります。「Nude Man」収録のこの楽曲。「これを1曲目に持ってきたか」と心が持っていかれました。同時に、1曲目であることも相まってかステージにメンバーがいること、そして自分が同じ場にいることに不思議な感覚を覚えました。これも毎回のことです。ライブに来たというより、ライブに帰って来たという感じです。

 

M2.  ジャンヌ・ダルクによろしく

2024年リリースのTBSパリ五輪テーマソングです。背景には大きく「SOUTHERN ALL STARS」の文字。最近でいうとロッキン20242019年のふざけるなツアーで「当って砕けろ」などを彷彿とさせます(ファンのこだわりあるある「当たって」じゃなくて「当って」)。私が驚いたのは、周りの上の年代の方々の盛り上がり方です。まるで往年の名曲が来たと言わんばかりの手拍子でした。45年前の曲ならばわかりますが、この曲はまだリリースから1年経っていません。にも関わらずこれだけ盛り上がるというのが、サザンが「現代(いま)を走るバンド」だということを示しているのだと思いました。

 

3曲目来るかなぁと思っていると、MCが始まりました。桑田さんは「最強寒波と共にふるさとである埼玉に帰って来ました」と。桑田さんはロッキンの頃も自然の猛威のことをいつも気にされているようです。いつものくだりで「すぐ終わりますから」。いただきました。これを聞きに行っているようなものです。「せっかく取っていただいた席なのでどうぞ座って」と、これも風物詩になっています。「ではさっそく次の曲をね…

 


M3.  せつない胸に風が吹いてた

私、万葉の名前はアルバム「世に万葉の花が咲くなり」から引用させていただきました。そんな万葉アルバムからの一曲。この曲を知ったのはロッキン2018の映像。他のメジャー曲との並びの中では目立っており、それ以来よく聴くようになったのですが生で聴くチャンスはなかったので心の中で「これは来た!」と。テンポはロッキンの時よりもCD音源に近い感じでした。“I wonder”から始まる英語の歌詞とその後の間奏が特に大好きな一曲。照明は青~緑。自分の中でもこの曲の「色」って感じでした。少し横道にそれますが、自分の中で「この曲にはこの色」っていうイメージがあったりします。「東京VICTORY」は水色、のような感じで。

 

葡萄のときは序盤でニューアルバムの曲を連続で出してたけど、今回は後の方に持ってくるのかな、なんて考えていたら次の曲へ。

 

M4.  愛する女性とのすれ違い

サザンの挑戦が詰まった名盤「KAMAKURA」から。KAMAKURAの曲をやるのは、ふざけるなツアー以来ということになるでしょうか。というのも、茅ヶ崎ライブ2023では45年間のあらゆるオリジナルアルバムから曲が選ばれていましたが、唯一KAMAKURAの曲のみセトリに入っていませんでした。茅ヶ崎に参加した当時「次のツアーで(KAMAKURAの曲をやるから)また逢おう」というサザンからのメッセージと受け取っていたのもあり、イントロが流れたときには痺れました。この曲は2013の「灼熱のマンピー」以来12年ぶりということになるでしょうか。

 

波が寄せては引いていく音が流れ、なんの曲だろう。

 

M5.  海

ロッキンの時も思いましたが、このイントロの透明感。メロディライン的に「ピースとハイライト」のイントロを思い起こす人もいるようですね。イントロが神な曲は数え切れないほどありますが、透明感といえばこの曲と「YOU。あとは背景の映像のまた綺麗なこと。この曲はロッキン2024のアンコール上映に行ったときに聴いて特別な想いに駆られた曲でもあり、少し前のことなのに懐かしいような、そんな気もしました。「海」はコロナ禍にエンタメ業界を照らしたあの横アリ無観客ライブを思い出します。Keep Smilin’なんて言って、いつも泣かせてくるのがサザンです。

 

またもや波の音が響きます。山本拓夫さんのハーモニカで始まる6曲目は…


M6.  ラチエン通りのシスター

デビュー初期の「10ナンバーズ・からっと」収録です。暖かい照明が会場を包みました。背景の映像に映る「ラチエン通り」の標識。茅ヶ崎に引き戻されるような感覚。「もう、もうどうにでもなれる」のところは癖になります。私の記憶で一番古いものは、2013年の灼熱のマンピー。アコースティクコーナーでこの曲をやっていました。宮城公演の中継映像を見たのですが、桑田さんの「ほんとに皆さん座ってしまいました。いいんです、読書でもしてれば」というMC、そしてそれに爆笑している毛ガニさん。この構図がサザンそのものというべきか、今も変わらないサザンなんだなぁと思ったりします。

 

なんと3回連続の波の音が流れて、今度は何がくる?と思っていたら聞いたことのあるフレーズが。

 


M7.  神の島遥か国

ロッキン2024でもやった名曲です。こちらも2013のアコースティックコーナーで知った曲になります。生で聞いたのは2019のツアーでした。「愛と感動をStir it up」は「捨てれば」と掛かっているんでは、と毎回思います。例えば「赤い炎の女」のSpanishな雰囲気だったり、「SAUDADE~真冬の蜃気楼~」で描かれるブラジルの情景など、桑田さんはどうやってメロディラインを作れるのかいつも不思議に思います。しかも、沖縄に関してはこの「神の島遥か国」とは180度違う「平和の琉歌」という曲があります。どちらも沖縄がモチーフでも全然印象が異なる曲を同じ人が作っている。桑田さんの頭の中を見てみたいと何度思ったことか。

 

M8.  愛の言霊~Spiritual Message

手拍子でメロディラインにノるのが醍醐味ですが、いつもイントロ前の繋ぎがどうなるかを観るのも面白いです。今回は「いよぉ~」という歌舞伎のモチーフが使われておりました。そこから神のイントロに入っていきます。この曲にはやはり炎と真っ赤な照明が一番合います。最近は「幾千億年前の~」のラップを入れてくれるので嬉しいです。

 




先ほどからロッキン2024のことも多く触れていますが、実は私はロッキンに行けていない身なのです2018のときはエントリーしておらず、桑田ソロの2022の時は当たってはいたのですが、桑田さんのコロナ感染に加え台風の襲来という“悪戯な運命に見舞われ、参加はできませんでした。今回もエントリーしたものの外れ、ライビュ参加になりました。ということもあり、なんと神の島遥か国を除き、ここまで全ての曲がライブでは初めて聴いた曲ということになります2019のツアーではマイナーな曲も多く聴けたというのもあり、今回でかなり網羅できたような気もします。

 

ここで一度、区切りをつけます。


読んでいただいた皆さんTHANK YOU SO MUCH!!