この日は、
会社の同僚と
銀座『燕三条イタリアン Bit』で、
パスタランチ。
同じメンバーで来たのは、
1年半ぶり。
時を経て、そのうちの一人が
退職することとなり、
最後の引き留めをしながらも
楽しくランチ。
フォンドボーで仕立てた
大根の前菜。
おでんの大根と食感は同じながらも、
フォンドボーの先入観に引きずられ、
最初の印象はほろ苦いが、
その後に微かな甘みと
大根の青みが、
ゆっくりとやってくる、
みんな感動の一品。
軽めの赤ワインが
欲しくなる。
そして、さつま芋と
チーズのスープ。
一人が、
これはスイートポテトのような甘み、
と言えば、
もう一人は、
チーズの深みがたまらない、
と会話を重ねる。
パスタは
サルシッチャのオイルを二人が頼み、
僕は、アサリと黒オリーブと
ケッパーのトマトソーススパゲッティ。
アサリの旨味に、
黒オリーブ、ケッパーの
異なる酸味がハーモニーを奏で、
トマトソースが上手にコーディネート。
懐かしくもあり、
新しさも感じる。
Bitのシェフの
気を衒わない、誠実な味への
チャレンジが届けられる。
デザートは、
ベリーソースのパンナコッタ。
みんなのお皿を
サーブしたところで、
男性スタッフが、
小声で、ボソッと
「ナンテコッタ！？」と一言。
「今の、なに！なに！なに！」
とは、想定通りのリアクション。
人によっては好き嫌いもあるが、
このお茶目な居酒屋的な
コミュニケーションは、
お客の会話のネタを提供する。
コーヒーを飲みながら、
今後の話をして、90分。
長めのランチとなったが、
ほんのちょただけ、
真意を聞けた気がした。
退職していく相手に、
来月もランチでここを
予約しておこうか、
と言ったら、
ちょっと困った顔をしながらも
満更でもなさそうだったかな。
とても美味しかった
ごちそうさまでした。
今日もいいお天気ですね。
温かいモノを食べて、
みなさま酔い週末を。
