7月29日(金)に開催した第5回CSR見学会では
株式会社エステムさんの知多事業所へ伺いました。
知多市の生活排水を処理する、下水処理場といわれるところです。
案内役を努めてくださったのは、
CSRコミュニティ発起人でもあるエステム常務の由利さんと
同じくエステムの磯部さんです。
天気も良く、緑豊かで広大な敷地に広がるセンターへ
今回は10名で見学に伺いました。
浄化センターは下水を処理し海へ流す役割を果たす、
下水道終末処理場です。
昭和58年に建てられ現在は知多市の約8割の
世帯から出る下水の処理を行っています。
ここでは標準活性汚泥法という方式を基本に
汚水処理をしているそうです。
簡単に説明すると・・・

まず各家庭から集まった汚水を沈殿などの方法で
汚泥と分けます。
残った汚水には微生物を加えて有酸素状態と無酸素状態を繰り返します。
そして再度沈殿・分離させて、そのきれいな上澄みの水の部分のみに
塩素を加えて海に放流するという流れです。
なお、汚泥の部分は、有機物を分解するときに
出るメタンガスをボイラーの燃料を作り、
最後は乾燥され、肥料になって販売されるか
焼却処分をされるかという道のりを歩むとのこと。

質疑応答も盛り上がり、いざ現場へ。

その一部をご紹介します。

最初に汚水が流れ込む場所です。
思ったより臭くなかったです。


設備が大きく、機械の音も大きいので
拡声器を使って説明してくださいます。
ここは微生物が入った汚水を
空気を送るタンクと空気を入れないタンクを
交互に通過させる箇所です。

正面の大きなタンクは
汚水から取り出した汚泥を消化するためのタンクです。
取り出したばかりの汚泥は有機物を含んでいるため
分解させて、メタンなどのガスを取り出します。

きれいになった汚水が海(伊勢湾)に流されて行くところです。
透視度計をみせていただきましたが、
かなり透明な水になっていてびっくりしました。
見学を含め2時間という短い時間ではありましたが
普段日常で使っている水がどのように海までつながっているのかを知るだけでも、
環境に対する意識の変化は生まれるということを
身を以て実感する見学会となりました。

エステムさん、参加者のみなさん、
どうもありがとうございました。
第6回のCSR見学会も9月開催を目処に
只今仕込み真っ最中です。
「株式会社新和建設」さんへ参ります!!
次回も、どうぞご期待ください。(伊東)