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当院で患者様にお出ししている漢方茶、kaon茶です。

菊の花、クコの実、なつめ、陳皮、生姜、朝鮮人参。そしてシナモンがブレンドされています。
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kaon茶はお茶にした後、そのまま食べられるんですよ!
成分をもれなく体に入れる事が出来るんです。ニコニコチョキ
クコの実、なつめ、朝鮮人参といえば、参鶏湯ですよね(^_-)-☆
今回はこの「kaon茶」を使って、お手軽参鶏湯を作ってみました。
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私のクックパッドキッチン
「金太郎丸のキッチン」

「漢方茶(kaon茶)で簡単参鶏湯風」

詳しく作り方はこちらをご参照下さいね!
さて、この度薬膳コーディネーターの資格をとりました。
日々変わる体調に合わせた食材を摂る事で、健康の維持・増進、病気の予防・治療・回復を目指す学問が薬膳学です。
身近な食材の持つ効果を知れば、益々何を食べたらいいのかに興味が湧きますよねビックリマーク
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この「漢方茶(kaon茶)で簡単参鶏湯風」に含まれる食材の薬膳学的な働きを解説してみます。
まずはkaon茶の成分について・・・
1. 菊の花
辛涼解表類・・・風邪を治療する食薬の中で体を冷やす涼性の性質があるもの。
はたらき・適応・・・風邪の発熱、喉の痛み、頭痛、咳、熱による目の充血、かすみ、吹き出物、皮膚の赤みなど。
2.クコの実
滋陰類・・・身体のあらゆる水液を補い、身体を潤す食材。
はたらき・適応・・・肝・腎の働きを補う。血液を養う肝臓の働きが鈍る事で生じる目の疲れを改善。腎に働くことで、体液が潤い、肌のつやを改善する。
3.なつめ
補気類・・・人体の気(生命を維持するためのエネルギー)を補い、臓腑の働きを活発にさせて、気虚(気が足りない、例えば疲れやすい)を治療する。
はたらき・適応・・・膵胃虚弱による疲れ、躁うつ、顔色蒼白、肌の艶がない、不眠、イライラ。
4.陳皮
理気類・・・臓腑の働きを調節して、気機(体内の気の運動)の巡りを良くする。
気の巡りが悪くなる、ストレスがたまると、ため息、胸のつかえさ、脇腹の痛み、げっぷやしゃっくり、吐き気が起こる。
はたらき・適応・・・胃・腹部のはり、吐き気、胸のつかえ、咳・痰。
5.乾姜
温裏類・・・臓腑を温め、冷えの症状を改善する。
はたらき・適応・・・冷えによる心・腹の冷え、痛み、吐き気。新陳代謝を高める。
6.朝鮮人参
補気類・・・なつめ参照。
はたらき・適応・・・気虚(気が足りない)による多汗、動悸、めまい、吐き気、下痢。脾・肺気虚による疲れ、自汗、食欲不振、むくみ。精神不安、不眠。
6.シナモン
温裏類・・・臓腑を温め、冷えの症状を改善する。
はたらき・適応・・・陽気(太陽のように温かく身体を温める気)不足による冷え、むくみ、頻尿、下痢。脾胃虚寒(脾胃の虚弱と冷え)による食欲不振。陽気不足による慢性皮膚病、生理痛、生理不順。冷えによる関節・筋肉のしびれ・痛み。
kaon茶の成分だけでも、書くのも、また読んでいただくのも大変ですよねにひひ

寒くなってくると気の巡りが悪くなり正気(病気に対する防衛能力)が弱まり、邪気(病気を引き起こす原因)が侵入して来て、風邪を引く・・・といったイメージですね。

難しい事はともかく、身近な食材で不調を改善して、病を遠ざける事が出来るなら、とても有難いですよね。
しかも、それが美味しく食べられたらなおの事です。

私はダイエットの医師なので、カロリーも適正に抑えながら、体調改善に役に立つお料理を考えて行きたいと思っています。

次は「漢方茶(kaon茶)で簡単参鶏湯風」の今回書ききれなかった食材について、解説してみたいと思います。