今年はかなり早い段階で猛烈な降雪と積雪、そして−15度にも届く冷え込みが続いた11月末〜12月半ば。
例年より早く訪れた厳しめの冬にやっと慣れた頃に突然気温が上昇してプラスにまで気温が届き、道がぐちゃぐちゃになってしまったペテルブルク。
モスクワもまた同じ状態になっていました。(そしてこの気温の激しい上昇が体調不良の主な原因.....)
地面がべちゃべちゃなのは不快ですが、まぁまだいいんですよ。
でもね!?!?!?気温がプラスということは…雪じゃなくて雨が降ってしまうんです!
こんな時期に雨に見舞われる予定などなかったので傘は置いてきたし、濡れて歩くしかありません。
濡れると寒いし気温に対して体感温度は低いし何ひとついいことなんかない!!
腹立たしい!悔しい!!(?)
ただで濡れて帰るわけにはいかない!!!
今こそ妖怪力を発揮すべき時ではないか!?
ってなもんで、久しぶりに、そしてモスクワではおそらく初めての百鬼夜行ならぬ十四鬼夜行に繰り出すことにしました。
さて、土地勘がないので確実にデコられてそうな赤の広場に向かいます。
最寄駅のひとつ、Охотный ряд(オホトヌィリャド野禽マーケット駅)らへんへ。隣接するのがボリショイ劇場の最寄駅であるТеатральная(テアトラリナヤ劇場駅)だからか音楽音楽した飾りが。
少し歩きましてツム百貨店前。
ここはもうボリショイ劇場のともなりですのでほぼ同じ装飾です。
雨が降っててちょいちょい濡れたレンズを雑に拭いたせいで光が乱れております。
ムール貝みたいで可愛いな。
人がいますね(感想)。
さて、クレムリンの方へ向かいましょう。
まずはグム百貨店横を用もないのに通り掛かります。
水たまりないし人間が多いのでなかなか撮影が難しく30秒で諦めて表にまわります。
毎年木につけられるこの様々な大きさの赤と金色のボールがとても素敵なんですが、夜だとあまりステキさが伝わらなくて残念、心の目で見て!!
クリスマスマーケットとスケートリンク。0時近いので残念ながら営業は終了しており外から眺めるのみ。
反対側からのグム百貨店。線画のよう。
スマホ撮影(iPhone15)のせいか私の腕のせいか両方がわかりませんがイマイチ雰囲気というのが写せないのですが、霧でもない靄でもない何だか独特の空が背景でお菓子のお家のようなワシリー寺院が撮れました。
可愛い!
来た道を戻ろうと思ったら、0時で封鎖されるとのことで追い出され、知らない道を適当に歩くハメに。(昨今の事情によりかなりモスクワの中心地のナビの動作が怪しく、現在地がとても分かりにくいです。)
商店街のアーケードみ!
空飛ぶはんぺん!
街中のひょうたん!
どこかわからないためどんどん説明が主観的で雑に!!
鹿と富士山が見えますね(誇張)。
かわいい提灯通り。
通りすがりの路上。
ここはトヴェルスカヤ通りのはず、知ってる道だ!と思って張り切って撮ったのにちょうど車がハンドルを切ってくれてビカァー!!なってますね、、悲しみ…
気温の割に雨で寒かったのと、水滴で画面がよく見えてないので撮ってる時はどんな感じか全然わからんインスタントカメラ時代の感覚なのでした。
なんかそこらへん(ひどい)。
通りすがりの、配色のせいか次の干支のせいかアジアみを感じる謎の門。
この時だいぶ雨が降ってるので魔界に繋がるの…?ぐらい門が歪んでますね!
通称かまぼこアーケード(個人の意見です)の中で桜でんぶを浴びながら。
これはトレチャコフ美術館近く。
救世主ハリストス大聖堂。風がめちゃめちゃ強くて水面がワァとなってまるでニット帽のような写りに。
明るいとどうしても淡く映るので難しいな。
さて、今回の水たまコレクションは以上になります。
次回忘れなければ、撮影地はだいぶかぶっていますが水玉じゃないモスクワの写真を載せたいと思います
追伸。
ツイッターでこれらの写真の一部を掲載した時に、美しい反面いろいろ考えさせられる(オブラート要約)というリプがつきました。
本当にそれはその通りで。片時も忘れられないことです。
それはそれとして、さまざまな事情でロシアを去なければならなかった、かつてこの地に暮らしたり縁のあった人々にお裾分けができたらなぁという気持ちがいつも私の中にはあり。
それがペテルブルクであってもモスクワでも、あるいは他の街であっても。
私自身がこの季節にゆっくりモスクワを歩いたのがもう2年以上前のことで、その時は日本より一足早くロシアではコロナが収束(表向き)しつつあって、希望があって。
あの頃と比べて一部イルミネーションに違いはあれど、ぱっと見た感じ大きな変化はありません。
あまりにも同じで、ふと過去に気持ちが引っ張られたりして。あの頃は…なんて思いがよぎります。
いっしょに過ごした人々、時間…見たもの、経験したこと。
雨粒が強く路面を叩き、石畳の上に少し溜まる水面と私の思い出と心がいっしょくたに掻き乱されて。
新しい思い出と、新しい感情。
ずっと携えておくのは難しい、記憶には限界があるから。
でも完全に忘れてしまわないように、またすぐ思い出せるように、景色といっしょにここにメモしておきます。
なんか最後ポエマ〜になってしまいました、すみません。