2021年末頃から始まった気がする、長期のビザやら滞在許可やらを持つ外国人向けの謎の健康診断。
あまりの面倒さから裏でタイトルの呼ばれているとかいないとか…(ない
初回は入国から3ヶ月以内に行わなければなりませんが、それ以前に入国した外国人は長らくやらんでもいい状態が続いていました。
それがついに昨年の12月までにやりなさいよ!ということになったというお知らせが11月に学校から届き、いろいろトラブル爆誕させながらも何とか何とか間に合わせてホッとしていた一年前。
一年後に更新せなあかんと各方面から聞いていたものの、学校のビザ担当は初回の健康診断でもらうラミネートされた謎の緑カードさえあればあとは何もせんでええから余計なことは!安心して家にいなさい!(学校はよ)などという…
行って万が一やらんでよければラッキーぐらいの気持ちで所定の場所に向かうことを決めた日のこと。
他の学校で健康診断を受けなかったり更新が遅かったせいでビザが出なかったり国外退去になった学生が報告されました。期限は一年間です。至急確認してください。期限がわからない場合はビザ部門にお知らせいただければ調べるお手伝いができます。(要約)
えー!やっぱりやらなあかんのやないかい!
ほんでビザ担当おい!
と思いながら今年も健康診断に行ってまいりました。
昨年16時頃にダメ元で行ってみたところ、あまり混んでいなくて初回諸手続き、指紋採取、写真撮影(ペテルブルクは同じ建物の中でいっぺんにできます)なども含めて2時間半でできたので、今年もそんな時間に行ったら…
なんか時間短くなってるし!?(たしか昨年は19時までだったような…)しかも金曜やし!?
ということで一日目は靴に大量の雪を入れて持って帰るだけの日に…
気を取り直して今日また行ってきました。
昨年は最初に謎の端末で500₽、大量のサインをしつつ窓口で4900₽をそれぞれ支払いました。
今年は健康診断だけやし少し安くなるのかと思いきや、謎の端末で何故か1000₽をまず支払いました。
倍になっとるやないかい。
その後また大量にサインをしつつ4900₽の支払い。
まるで同じやないかい!!
ここで一旦整理しましょう。
はい。わかりましたね。(何が
13時半くらいに着いたんですが、健康診断に至るまでの手続きが終わったのが17時半前…
残された時間は30分。
実は今夜から学校の遠征でモスクワに出かけてしまうので今日がラストチャンス。
間に合わないとモスクワからセミナーの隙を見て舞い戻って来なければならない羽目に…
めちゃくちゃハラハラしましたが結果的には全ての工程を完了して、無事に手続きを終えることができました!
ここからは、特に需要とかはないと思いますが、いつか未来の私が面白かったな〜と振り返るために簡単に健康診断について書き留めておこうと思います。
※最後ちょっと生々しく(?)書いてあるので閲覧注意です、苦手な人は三つ目の▶︎は読み飛ばしてください。
健康診断自体は市内の好きな病院で受けられますが、一連の強制手続きとしての健康診断はペテルブルクおそらく一箇所でしか受けられないはず。
逆にいえば集約されてるのでモスクワより多分簡単で楽です。アクセスも良好。
爽やかな水色が印象的な、スモーリヌィ修道院を通り過ぎてしばらく歩いたところにあります。モスクワ駅のあたりから歩けなくもないです。私は歩きません。何故ならこの後疲れることがわかってるから…笑
ここはどこ、わたしは誰
基本的な手続きと健康診断は2番入口の4階にまとめられてるのですが、場所が足りないのでいきなりここには行けず、回によって色々な謎スペースで待機させられます。
裏口みたいなところだったり1番だったり、建物は一個なのにいちいち外に放り出されてなんか色々な入口から入り直します。建物の中どないなってんの?
まずここで難儀なのが、何しに来たかを言わないといけないところ。いうて外国人ばっかりがくるところなのでロシア語がわからなくても何とかなるっちゃなりますが、なんか違うところに並んでた…なんてことも起こりうるので勇気を5くらい使って確認します。念には念をいれて他の人にも聞く。
待機用謎スペースでは担当の人が案内してくれることもありますが、私の時は同じく手続きのために来てるはずの中央アジアの気のいいおっちゃんが仕切ってくれていました。
昨年は来た順番にエリア分けしてくれてて、何とな〜くほぼ同じ時間帯に来た人からぞろぞろぞろ…ぞろぞろ…と15人ずつ移動させられる、という塩梅でした。何故15人なのかは謎。
今年はおっちゃんが紙を用意してくれて、そこに名前と番号を書いて待つスタイル。
私は349番でしたが、さすがにそこまでたくさんの人が待っている感じではなかったので、おそらく最初にリストを作った人が同郷の人に順に預けていっているようでした。
このリスト制度はロシアではめちゃくちゃよくあり、移民局なんかでも来るや否や大体の人がこのリストの有無を確認するイメージがあります。
(あくまで有志と善意によるものなのでたまに誰かが勝手に無効化したり新しく書き直して若干揉めたりもします。)
階段で30分ほど待たされた後、リスト管理していたおっちゃんとその家族と手続き会場へ。
受付でお姉さんに必要な書類を確認してもらい、揃っていれば所定の半券(銀行とかで押したら出てくるアレなんて言うんやっけ)を受け取ります。
ここは全員通るはずなのでこのお姉さんかなりの人数を常に捌いてるはずなんですが、めちゃくちゃ愛想良くてびっくりしました。
昨年は無表情だけどすごい親切なお兄さんだったし、受付はちゃんとした人が選ばれているのか運が良かったのか。
窓口対応も、かなりロシア語わからん外国人も少なくなかろうに、淡々としつつもかなり親切な印象を受けました。
もしかしたら最低限でもロシア語が喋れるからかもしれません。
さぁどちゃくそ待たされた後、いよいよ健康診断。
ロシア名物「Кто последный?」
Кто последный ?(クトーポスレdヌィー)
誰が最後ですか?
先ほどリストを作って順番待ちをすると書きました。
リストを作るほどではないちょっとした順番待ちの時はこうして口頭で最後の人を確認して、オッケー私あなたの次ね!と約束してどっか行ったり離れた場所に座ったりします。
よくロシアの洗礼として、スーパーのレジの無表情で圧のあるおばちゃんの「Пакет нужен!?!?(パケッヌージン)」袋要ります!?が挙げられてるのを見かけます。
なので多分これはね、もはやきたきた!と心の準備していける人が今は結構多いんじゃないでしょうか。
確かにスーパーのおばちゃんの圧はなかなかのものがあります、近年はずいぶん愛想よくなったとはいえ。でもね、これは返事したらいいだけなので楽勝です。
Кто последный ? は違います。
自分から、訊ねなければ永久に順番が回ってきません。
しかも勇気を出して訊ねた後、次の人がкто последный? と言ったら即座に手を挙げなければなりません。
私は最初これしきのことが本当に苦痛で、大変でした。
しかもあわよくば抜かしてこようとするおばちゃんがいますからね。こういう時に割り込む人の確率は何故かおばちゃんが高め。
おいおい、とツッコむ前に周りの人がこの人が先に並んでましたよ!と言ってくれることが以前は多かったのですが、これも大分すぐ反応できるようになりました。
私が抜かされると結果的に後ろで待ってる人が割を喰らうので、毅然と締め出さねばなりませんねキリッと。
今日は幸いお行儀の良い人ばかりで何らトラブルなく進みました。
今日受けたやつメモ(何が何だか名前は忘れた)
窓口でお金を支払うと健康診断用紙が渡されます。
受ける検査の名前らしきものと部屋の番号が書いてあり、適当に空いてそうなところから受けていきます。
チェック欄がついてるので、各部屋でそれを渡してサインかハンコを押してもらって出てきます。
全て揃ったら提出して受領書をもらって、後日指定の日に結果をもらいにくるという流れ。
さて、内容内容。
📍血液検査
…血を抜いてる間可愛いイラストの描いた箱を見ててね!と言われる。優しい。
📍尿検査
…100mlは入りそうなデカい容器を渡される。線とか書いてないのでどのぐらい入れたらいいのか謎。
トイレ出口の箱に入れるが、下段はちゃんと見えない仕様になってるものの回収が間に合わないと山積みになりカラフル()な他人の尿を目の当たりにする羽目になる。
📍???
部屋に入ったら最近どう?元気?と聞かれる。終わり。
📍内科検診
検診というより問診、どこで何をしてるか(職業)持病の有無などを訊かれる。何とたまたま昨年と同じ人が担当してくれていたことがわかり、ちょっと和んだ。飲んでいるお薬の確認など。
📍レントゲン検査
健康診断ではこれだけ5番入口1階なのでコートを着て出直す必要あり。男女数人ずつ交互に呼ばれ、中で脱ぎ散らかして順番に撮影。カルテが違わないように点呼されて入るが、カルテは合っていても読み方がなんか違うな?みたいなことがあるので感度を上げて自分の名前をキャッチしなければならない。腕の上げ方を褒められる。
📍???
入ってすぐ、立ったまま結婚、妊娠、出産経験、性交渉の有無などを訊かれる。その後内診台に上がる。
上がるというより登る。
結構高めの踏み台が用意されているが、それでもよじ登る格好になる程度には高い。
容赦なくその場で徐に下半身の靴下を除く全てを脱がされ、登る。
脱衣カゴや靴を脱ぐ場所などは特にない。登ったら足を自分で開くのだが、膝下を乗せる部分もまた私にはすごく高い。
結果的にほぼV字開脚、ご開帳状態に。
昨年はこの部門なかったので全く心の準備ができておらず、さすがの能天気私も一瞬狼狽える。
手袋をはめてスタスタと迷いなく歩み寄ってくる女医さん。
そんな彼女のオッケーが出るまで自分でお尻の位置を微調整する。もぞもぞするV字、とんでもない絵面だ。何だこれ。
そしてとくにこれといった声掛けもなくプスっと何かを挿入される。何の確認!?!?!?!?
最後の検査、なんと男女同じ部屋で鍵もかかっていないため、内診台はパテーション裏とはいえいつだってガチャっと扉が開く可能性がある。(基本呼ばれないので時々開けて今行けますか?みたいな感じで確認したりするので)日本ではあんまりなさそう。
社会のルールに従って着衣してるだけなので全くもって恥じらいとかないし誰の前でも必要があれば全然脱げるメンタル(体は私は晒してもよくても見た人がアー‼︎なるわ)なんですが、こういう時は鈍感で本当によかったなと思います。
はー、とはいえびっくりした、さすがに。
検査の結果は今週末に出るそう。果たして結果はいかに?まぁどうせ読めないんですが。
以上、ロシアの外国人向け強制健康診断日記でした。
全然健康診断とは関係ないのですが、外国人といっても旧ソ連圏の人々は外国人としてかなりロシア語が上手な人が多いです。
ウズベキスタンなんかはとっくに公用語でないしロシア語とは似ても似つかない(トルコ語とかが割と近いかなとタクシーの人が言ってた)はずなんですが、皆さん長くこちらで働いてる人も多くかなり流暢だなと感じます。
そこいくとやはり東アジア人はロシア語を話さない状態で住んでいる人がおそらくかなり多く(今は来たばっかりの学生が多いのもある)、そのせいか相対的にロシア語のわかる(外国人比)東アジア人は実力以上にロシア語力を褒めまくってもらえてちょっと元気でます。笑
学校では毎日わかることの方が少ねえ…って感じで全細胞からお花が咲いている状態なのですが、元気をもらったので細胞の蕾をかたく閉じて、心機一転本当にロシア語のわかる人に向けて歩んでみようと思います。
いつまで続くかなー!