Discostar★Love 4 #135S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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D★L Season 1 2 3


4最初から→#1S
前回→#134A

Discostar★Love 4
#135/Side-S





少しばかり強引な誘導ではあったけれど

雅紀から、マロの前ではイチャついていいというお墨付きをいただいて

(言わせたと表した方が正しいかもしれないが)

いざ、待たせていたマロの元へ。




ジョッキを並べて手を振るマロに文句を言いかけた雅紀の腰に早速手を回すと

隣に座るよう促した。



浮かれていたんだろうか、
うっかり醤油をこぼしてしまった俺を

雅紀がフォローしてくれる。



そんな姿を眺めながらニヤニヤが止まらず

誤魔化すために取り分けてくれたカキフライを口いっぱいに頬張った。




「んふふ、相葉くん幸せそうな顔してる♡」




マロがそんな雅紀の顔に負けないくらい幸せそうに言うから




「幸せそうじゃなくて俺ら幸せなんですぅー」

「ちょ!」




体を硬くする雅紀の肩を抱き寄せながら

雅紀の頭に自分の頭をくっつけた。




「実はもうバレてたりする。」




更なるイチャつきを前以て擁護するため雅紀の耳元でバラすと




「えっっ!」




驚いた雅紀がマロを見てまた




「えっっ!」




俺を見て。




「雅紀、驚き過ぎw」




可愛くて、その頭に触れた。




「サクライさんかぁっこいいよねぇ、
そりゃぁ相葉くんも惚れちゃうよねぇ〜、」




マロが援護射撃で嬉しいことを言ってくれて




「え、まって、え??」




まだ事態を飲み込めていない雅紀に




「僕、相葉くんがサクライさんのこと好きなんじゃないかってピンと来ちゃったんだよね。」




雅紀と俺の手を取りながらマロがゆっくりと雅紀に伝えて、テーブルの上で重ねると




「確かめたくなってちょっといじわるしちゃった。ゴメンなさい。」




自分の両手をその上にちょこんと揃えて置いて雅紀に謝った。




「・・・まぁ、いいよ、いいよ!くふふっ、

でももうヤメロよな!」




戸惑っていた雅紀が笑って許すと両手を広げたマロが雅紀に向かって




「ぅわぁん、相葉くん、」




と立膝になった。


お、ハグか??

『俺の雅紀に』って気持ちと
『マロなら』って気持ちが複雑に絡み合った次の瞬間、




「じゃあココお前の奢りね?くふふふっ!」




雅紀は素早く伝票をマロのおでこに押し付けて笑った。




「悪ィな、マロ!そういうわけでハグは俺が代わりにしておくわ。雅紀〜♡」




どさくさに紛れて両手を広げて雅紀に抱きつこうとしたら




「しょぉちゃんも!

いつからマロとグルだったんだよ?」




と、おでこを人差し指で突かれて不発に終わった。




「グルって・・・」

「ついさっきだよ。
相葉くんが最初トイレに行った時にぃ、僕からサクライさんに相葉くんのこと好きでしょ?って聞いたの!

僕の前ではもっとオープンにイチャイチャしてもいいよぉって。」




ね?って笑いかけるマロに

フォローサンキューって思いながら微笑んで




「確かに、

試すように、煽るようにして気持ちを揺さぶっちまったよな、ごめん。
俺も同罪だよな。ごめんな、雅紀、」




そう謝ると、一瞬潤んだ瞳を誤魔化すように上を向いて瞬きをして




「あぁ〜!もう、マロもしょぉちゃん好きになっちゃったのかと思ってたぁっ!」




両手で顔を覆って、くふふって泣き笑いするから胸が騒ついて




「マジゴメン、」




引き寄せて

ギュウッって抱きしめた。