Believe 32 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。





Believe 32 /Side-S





「・・・っん、」




落としていく唇に肌が敏感に反応する。

耳元でチュっと小さく音を立てると




「・・・ぁ、」




腹筋に力を入れた雅紀から甘い声が漏れた。




「雅紀・・・、」




愛しい名を呼ばずにはいられない。




「あ・・・しょぉちゃ、」




応えるように俺の名を呼ぶ可愛い桜色の唇を塞ぐ。




「・・・んん、」




しがみついてくる雅紀が、

堪らなく愛しい。




「・・・っあ、しょ、ちゃ、・・・、」




背中に回した手でスルリと撫でると

見せつけるように反った喉元に舌を這わせた。




「雅紀・・・、好きだよ、愛してる。」




いくら言ったところで

俺の想いがどれくらい深いかなんて

伝わり切れんのか分かんねーけど。



それでも

口づけの一つ一つに想いを込めては

雅紀の肌の温度を上げさせる。




「ん・・・、しょぉちゃ、おれも愛っ、」




雅紀はカンジ易いくせに

恥ずかしがって素直に啼こうとはしないから


上がる息の合間に愛を告げる、その胸に吸い付いて言葉を奪う。




「あっ!」




狙い通りのいい反応に嬉しくなって

もっと啼かせたいと、逸(はや)る心を抑えつつ

雅紀自身に直接触れた。




「あっ!」




と声をあげたその瞬間を見逃さず塞ぎ、

中の柔らかなとろみを自分の口内に誘い出す。




「んぅ、」




俺よりも薄く温度の低い雅紀の舌を味わうように転がして


甘くて深いキスを愉しんだ。




33