Discostar★Love 4 #118A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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D★L Season 1 2 3

最初から→#1S
前回→#117A

Discostar★Love 4
#118/Side-A




近付く翔ちゃんの手に、

思わず身を引く。




「なっ?」




『なに?』って言おうとした瞬間 、

オスの顔した翔ちゃんの右手がおれの頬を捕まえてチュッて唇が触れた。



ビックリしたおれの顔を翔ちゃんが指でたどる。




「なん・・・だよ、」




急に近すぎる距離に来た翔ちゃんを恐る恐る見たらグッとまた近寄られて、

唇が触れそうな距離で




「俺の、雅紀」




って、またチュッてして離れた。




なに・・・、


ナニソレ・・・!




一人で顔が赤くなってドキドキしてんのに、

翔ちゃんはさっき一瞬見せたオスな感じをもう脱ぎ捨てて

涼しい顔してメニューなんて見てる。




翔ちゃんのクセ・・・


左手の指が、そのぷっくりした唇に触れてる。




メニューを見てるだけなのに、すげぇセクシーに見えるよ・・・




そんな風に見つめてたら、

チラッて横目にこっちを見た翔ちゃんと目が合っちゃって慌てる。




「ん?」

「えっ?!な、何?!」




翔ちゃんがメニューを置いてこっちを見る。




「なになになに???」




翔ちゃんのオスな感じがチラついてドギマギしちゃう。


翔ちゃんの右手が左の頬を撫でるから、

またキスされる、って思ったのに



翔ちゃんはあの強めの眼差しでおれを見つめて

期待だけさせて




「何が欲しい?」




って聞いた。




「えっ?なに、って・・・、」

「俺ウーロンもう一杯。雅紀は?」

「えっ!あ、あぁ、じゃぁ、おれも・・・、」




なんだ、オーダーかぁ、って思って、

急に何かと思ったよ、って、


ふぅ・・・息をついたら、

メニューを閉じながら翔ちゃんがチラッて見て




「雅紀、欲しいものは言わなきゃ分かんないよ?」




なんて思わせぶりに言うから。




さっきからマロに感じてたモヤモヤと


翔ちゃんにも感じてたモヤモヤと



それから

まだ唇に残る翔ちゃんの唇の感覚がおれを後押しして




「しょぉちゃ・・・、」




左手で翔ちゃんの肩をこっちに向けて




「キス、して?」




翔ちゃんの瞳(め)を、見つめた。