(6)
「・・・俺が、断ったから。」
え・・・
翔ちゃんの瞳(め)を、
見つめて、
翔ちゃんの真意を探る。
「今夜は、・・・俺を風間代りにできねぇ?」
「え・・・、」
翔ちゃんを、風間ぽんの代わりに・・・?
じっと、見つめられて
僕も、見つめる。
・・・でも、
胸のドキドキが急速に冷めていくのが分かった。
・・・風間ぽんの、代わり。
上がってたキモチと一緒に
視線が、落ちる。
ゴメン翔ちゃん。
翔ちゃんは、風間ぽんの代わりにはなれないよ。
だって、
だって翔ちゃんは。
僕の、
「───相葉くんが、好きだよ。」
・・・え?
視線を上げると、いつもの、
ううん、いつも以上の優しい瞳(め)をした翔ちゃんがいた。
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