Reactivated Love 2 #64S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初お話→Reactivated Love1
前回のお話→#63S

Reactivated Love 2

#64S





その、柔らかな声を聴いて。




その、儚げな笑顔を観て。





急に、


喉が痛いほどに


堪えた想いが込み上げた。





・・・何、で・・・、





罵られたって。



ふざけんなって言われたって


おかしくないのに。





「・・・サキ・・・ッ、」





お前は、どうして───。





俺の勝手で


俺の我儘で振り回してしまったのに





どうしてそうやって


変わらない笑顔で───





責めもせず





そうやって優しく


羽毛のようにこんな俺を受け入れられるんだよ・・・!





噛み締めた奥歯が目頭に熱を与え



チカラを入れて堪えた喉から排出されない


息と声が



想いと相まって


涙の粒に変わり



年甲斐もなく


ボロボロと大粒の塊となって零れ落ちた。







「おかえり、



・・・おかえりなさい、しょぉちゃん・・・」





身動きができずにいた俺に


雅紀の方から。





包み込むように


優しく、




でも


強く、




抱き締められた。


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