君がいるから *1S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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君がいるから Side-S*1




「ただいまっ!しょぉちゃん!しょぉちゃん!」




玄関から軽快な風をも連れ込むように

俺の太陽が帰宅した。




「お帰り、どした?」




タブレットを置いて顔を上げると

帰った勢いそのままに ソファーに座った俺に飛びついてきた。




「ただいまっ!あのねっ、もらえたの!!」




俺の脚を跨いで座って、

両肩に手を掛けたまま弾ける笑顔を見せるから


何を言いたいのか把握できないけれど

ついつられて笑顔にさせられる。




「フ、何だよマサキ、誰に何が貰えたの?」




可愛い顔に

自然といつものように右手が後頭部に回り


チュ、と軽く

おでこにキスを落としながら答えを待つ。




「うんっ、あのねっ、マネージャーに明日の午後からの時間もらえたのっ!」

「明日?」




至近距離でキラキラワクワクした顔を見ながら

長くなった雅紀の前髪を

右手の人指し指でそっと掬って耳にかけた。




「明日、しょぉちゃんオフでしょ??

 おれね、今日頑張って明日の午後の分の仕事やっつけちゃったの!すごくね?くふふふっ!」




『褒めて褒めて?』って全身で訴えながら、

雅紀が肩から俺の頬に両掌を移して




ちゅっ!




って、リップ音を立てて口付けて、

首にしがみついた。




「くふふふっ!だからね?

明日、一緒にどっか行こ?」




ギュウギュウしがみつきながら右肩の上で話して



俺が返事をしようとした瞬間に

バッと肩を押し戻すように離れて。




「ダメ?」



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・・・この距離でズリィだろ!

小首を傾げんなや☆




「ン♡」




俺の可愛い天然小悪魔ちゃんへ

答えの代わりのキスを返した。