Reactivated Love 2 #20N | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初お話→Reactivated Love1
前回のお話→#19N


Reactivated Love 2
#20N




「ニノ・・・、

俺・・・なんで雅紀のことになると・・・、」




丸まった背中に手を添えて




「いいんじゃないですか?それで。」




ゆっくりと上下にさする。




「それだけ・・・、

翔やんがあの人の事を深く想ってるからなんだし、」




テーブルに伏せたままの翔やんの背中が小さく見える。




「あの人はあの人でそんな翔やんの気持ちは嬉しいんだと思いますけど?」




ハァァァ、って深く息を吐きながら

翔やんがティッシュで目を押さえる。




「『恥ずいから言うな』って口止めされてましたけど、」




そう言うと、翔やんはずっと合わせなかった真っ赤な目をこっちに向けて

特徴のある眉の端を下げて『何?』って力なく笑った。




「あの人、翔やんと暮らすようになって、

翔やんがあの人の番組観て嬉しそうにしたり

こっそり共演者にヤキモチ焼いたりしてる様子を見れるようになって幸せなんだってさ。」


「・・・。」


「自分の欲に素直になったっていいじゃない。こんな仕事してるとなかなか他人を信じる事が難しくなるけどさ」


「・・・」


「同じグループだからって、信頼関係あったって、ココロまで惹かれ合うってそうはないでしょ?」


「・・・でも、」




他の事にはキレる頭も




「でも俺、・・・感情のままにアイツに接したらきっと束縛が過ぎるっつーか、」




ホント相葉さんに関してはポンコツなんですね・・・




「きっと排他的になるっつーか、」





単純な事なのに考えすぎちゃってさ

とことん一緒にいたらいいんだよ。



お互い大事にしすぎて

見失うなんて

勿体ないでしょ




「じゃあ、」




それなら、荒治療だけど。




「じゃあ こうしない?」




伏せていた翔やんの視線をもう一度引き寄せて言った。




「じゃあ逆にさ、2週間でいい、

カメラ前以外では絶対、一切、一言もあの人と話さないで過ごして見せてよ、」


「え、」


「翔やんが自分で制限を掛けようとするから苦しいと仮定して、

その制限をワタシが掛けてあげます。」


「・・・」


「ワタシが翔やんの相葉さんに話し掛けたい気持ちを禁止します。

明日から、あの人に話し掛けたくなってもワタシが禁止してる事を思い出して

絶対に、一言も話さないでくださいね?」


「ニノ・・・?」


「いいですか?『ワタシが』、一切を禁止します。」