Discostar★Love 4 #16A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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前回→#15A


Discostar★Love 4
#16/Side-A




「雅紀・・・、」




もう一度、翔ちゃんのキスが唇に戻って来ようとするのを

受け入れようと口を薄く開いた時、


デニムのポケットから鈍いバイブが響いて来た。




「ん、ごめん、しょぉちゃん、電話、」




押し潰れそうな隙間からスマホを取り出すと、

液晶には『慧』の文字。



やっべ、忘れてた!



スマホの画面を翔ちゃんに見せてから、指をスライドさせる。




「もしもし?」


『もしもし?じゃないでしょ、
相葉くん戻って来るかと思ったのに来ないからさ』


「あー、悪ぃ、悪ぃ!忘れてた。くふふふっ!」




翔ちゃんが、ワルイカオをした。



う、ヤな予感。




『くふふじゃないでしょ!
戻って来てくれないと僕 部屋覚えてないから!』




受話器から聞こえる慧の声より



シャツを捲り上げて

腹に顔を埋めてる翔ちゃんからの刺激に

意識が行く・・・




「あ、・・・えっ?」


『え?じゃなくて!
僕 部屋が43階としか覚えてないんだけど!』




翔ちゃんの舌 が、


少しずつせり上がって、



胸の・・・弱いところへ向かってくる。




「あっ、そう!そうだよな!!」




勘付かれないようにと思えば思うほど、

言葉がヘンなテンションになる。




『そうだよー!ドアにだって番号ないし表札もないから全部同じに見えるじゃん、』


「・・・っっ、」




弱いトコの周りを


翔ちゃんが厚い唇で囲むように吸いついて、



真空みたいになった内側で

ザラザラチロチロと先を舐められて

息が止まった。




「・・・っっ!!」


『どれだっけ?ココだっけ?鍵って閉めちゃった?』




え!『ココ』!?

まさかもう戻って来てる!?




((ちょ、慧、来てるかも!))




電話口には聞こえないように翔ちゃんに言いながら

空いてる左手でグイと肩を押し返す。



チュッ、



って、

翔ちゃんが離れる音と共に




「っん、」




思わず啼声(コエ)が漏れて



同時に玄関のドアがガチャリと開く音が

受話器とリアルで重なった。




((やっべ!!))


((ゥオ!))




思わず翔ちゃんを脚で退(ど)かして


ソファーと翔ちゃんの間からドスンと床へ転がった。




「相葉くん・・・?」




玄関ホールの方から慧が来る気配が近付く。



慌てて服を整えて、

サイドテーブルの上にあったリモコンでテレビを付けながら

テーブルを挟んで翔ちゃんの反対側へとスライディングした。