Reactivated Love #60S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初お話→#1A
前回のお話→#59S
ウラガワ→Side-A




深く、雅紀が絡めてくる。



いつもなら

すぐにでも入れ替わって

こっちから攻めたくなるところなんだけど



今は・・・



なんて言うか


流されるままに

雅紀の気持ちに委ねてしまいたいような気分で。



好きにしてくれ・・・

という気持ちになる・・・。




雅紀が体重を乗せてきて

後頭部に手を差し込まれたと思ったら



スッと、

ラグと頭の間にクッションを滑り込ませてきた。



雅紀・・・



雅紀の優しさに、苦しくなる。



どうして俺は素直になれない?



どうして雅紀はいつもと変わらない?



俺が何か思うことがあると気付いているはずなのに

どうして何も言ってこない・・・?



どうして・・・




いや・・・

どうしてじゃねェな




雅紀が人一倍気ィ遣いで



自分の中だけで解決しようとする性格(タチ)なのなんて

とっくに解っていること。




俺はそれを見越した上で

干渉される煩わしさから逃げて。



雅紀の強さに甘えてるんだ。



・・・こんなに冷静な気持ちで
雅紀とキスをする日が来るなんてな



この前は嫉妬心に煽られ激しく抱いた


その同じ背中に


今は・・・不思議なほど凪いた気持ちで

腕を回した。