Reactivated Love #53S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初お話→#1A
前回のお話→#52S
ウラガワSide-A




雅紀は松潤のことを特別に思ってる訳じゃない
だからこそ無意識に俺の前でも褒めたりするんだ。



自分に言い聞かせるように



俺の勝手で雅紀に当たったりしてはいけない、信じてやらなくては。



心の狭い自分を戒めるように



そう、心で呟いてリビングに戻る。



コンセントを繋ぐと雅紀が小さな声で




「お願いしまぁす、」




と言った。



胸がキュンとなる。


俺が雅紀を好きなところの一つ。


なんでもないような小さなことにも
常に感謝の気持ちを持って言葉にできるところ。



こんなにいい子が、浮気心なんて持つはずないのに。



雅紀の無垢さが、今の自分には不似合いだと思えてしまって苦しい。



それでも。



俺がこんな思いでいることを気付いていないのか、
気付かないふりをしているのか、


変わらずに好きだと態度に出してくれる雅紀に救われる・・・




「・・・よし、いいよ、」




ドライヤーを切ってその髪から手を離すと




「ん、ありがと、しょぉちゃん、気持ちよかった♡」




振り向きながら見上げた雅紀に、

堪らず唇を重ねた。




「ん、」




鼻にかかる柔らかな声が
俺のスイッチを押す。


押し付けた先の唇を奪うように
深く求める。




「んぅ、」




俺の好きな声。



・・・雅紀・・・



深く、深く。




「ぁ、ふ、」




しがみ付くように唇の端から息継ぎをした雅紀が愛おしくて


愛おしすぎて


止められなくて。




「・・・ん、」




雅紀が苦しくないように
前へと回り込みながらも


後頭部を支えて離さない


離してやれない。



雅紀・・・


雅紀・・・


俺が好き?


俺を好き?


ちゃんと好き?


好きだと言えよ


ちゃんと俺を


俺だけを見ろよ




「・・・ぁ、」




この首筋も


キレイな鎖骨も


割れた腹筋も


感度のいい脇腹も



全部、俺の。


俺だけのモノだろ?




「・・・シ よ?」




俺の腕に抱かれなよ


俺の中で啼いてみせろよ




「ぁ、」




俺を好きだって




「・・・っはぁ、」




愛してるって




「んん、・・・っぁ」




俺だけだって




「はぁ、しょぉちゃ・・・」




その声で


その身体で


俺に伝えて・・・?




雅紀の腕が絡んできて
その表情(カオ)が艶めく。


シャツの下で腹に痕を付けて

また柔らかな舌 を求めて


深く


重ねた。