Reactivated Love #51S | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

最初お話→#1A
前回のお話→#50A
前回のSide-S
ウラガワSide-A




*時制が前後しちゃうから書かないつもりだったけど、翔ちゃんサイドを読みたいってお声をチラホラ頂いたので書いてみました~。





#51S





ニノと別れて自宅に帰る。



雅紀はまだ帰ってないようで、

見上げた窓は黒く、夜空の漆藍を映したようだった。



風呂に入り、

部屋にこもって負のオーラを消化すべく、

ヘッドフォンの音量をいつもより少し上げて溜まっていた調べ物に没頭する。









「アァ~、肩痛ェ、」




首をコキコキと鳴らして

腕を頭の上にグッと伸ばす。



ラップトップを開いたまま

視界に入った携帯に手を伸ばした。




雅紀からの連絡は入っていなかったけれど、

いつも遅くなるなら連絡が入る、

時間のボーダーは過ぎていた。




帰ってるかな、



オーディオとラップトップの電源を切って

ヘッドフォンを外して机に置くと、

部屋を出た。




変わらず暗いリビング。





でも。





静かな廊下の奥、

バスルームからシャワーの音が聞こえた。




急に周りの温度がふわりと暖かくなった気がして、

無意識に口角がクイと上がった。




リビングの間接照明を点けて

冷蔵庫からボトルドウォーターを取り出す。



一口飲みながらダイニングの椅子に座り、



きっと雅紀は半乾きの髪で出てくるから

新しいCMの話でも聞きながら

その髪を乾かしてあげよう、



たとえどんなに楽しそうに撮影の様子を話しても

へぇ、そうなんだって聞いてやろう、




そう思って

リビングのドアが開けられるのを待った。





アップ時間が一定じゃなくてごめんね