好きだよ
愛してる
ひとつになろう?
翔ちゃんの想いと
僕の想いを重ね合わせて
こんな愛のカタチも
間違えじゃないって
翔ちゃんの強い想いで
安心させて?
不安に飲み込まれそうになって
キスで想いを伝えようと
夢中になりすぎて
「どうした・・・?」
ふと、翔ちゃんが心配そうに僕を止めた。
「怖い、んだ・・・。」
声が、震える。
「しょぉちゃんのこと、好きだけど、
本当にすごく好きだけど、
やっぱり・・・、」
正直な迷いをぶつける。
大切な翔ちゃんの未来は
やっぱりすごく大事だから。
「本当にこのまま
この気持ちを突き通していいのかさ・・・。」
言った後で、
自分のコトバがギュッと胸を掴んで、
悲しいような、
なんとも言えない気持ちになって
喉の奥がグッと熱くなった。
翔ちゃんがゆっくりとカラダを起こして
「分かるよ。」
って静かに言って、
おでこにキスをしてくれた。
翔ちゃんが僕の手を取って
静かにゆっくりと話し出す。
「俺も・・・すっげェずっと、
今までずっと、
雅紀に想いを伝えていいか、
黙っておくべきか迷ってた。」
手元に落としていた視線を上げると
「正直、
今だって迷いがないわけじゃない。」
翔ちゃんが眉尻を下げて、
自信なさげに笑って、
下を向いた。
それで。
次に顔を上げた時、
翔ちゃんの瞳(め)は
強い意志が宿ったように力強い、
いつもの翔ちゃんの表情(カオ)に戻っていて。
「この先、必ず。
向き合わなきゃいけない事がきっとたくさん待ってると思う。」
僕の目をまっすぐに見つめて、
翔ちゃんが言った。