Discostar☆Love F.D.O.Y. 2016-#9 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

Discostar☆Love
First Day of the year 2016 #9

最初から #1
前回のお話 #8



  
「知らねェかんな・・・」




低く囁かれて逃げ出したくなる。




「ぅわ、」




シートが完全に倒される。




「えっと・・・

しょぉちゃ・・・、」




上目遣いの強い視線で

まっすぐ見てくる翔ちゃんが


あの・・・、

いつかの飲み会でキスを勘違いした翔ちゃんと重なる・・・



視線を外さないまま・・・

あの時と同じように

翔ちゃんの左手の人差し指が、喉から顎を伝い上がり、

おれの唇をゆっくりとなぞる・・・



ドクン、


ドクン、


ドクン、



アルコールは抜けてきてるはずなのに

酔ってる時みたいに耳が遠くなる。



翔ちゃんの人差し指にクイと顎を上げられて・・・

薄っすら開いた翔ちゃんの赤い唇が近付いてくる。



さっきは強引すぎるくらいに来たくせに

今度は肉食獣が狙った獲物ににじり寄るみたいにジワジワ来るから



ドクン、


ドクン、


ドクン、



心臓が壊れそうにヤバい。



唇に触れないまま、

顎を解放した左手が

今度は腹を這って少しずつ上がってくる。




「・・・ぁ。

・・・はぁ、はぁっ、


・・・んっ、」




息が、上がる。




「まだ・・・なんもしてねェじゃん・・・」




ゾクゾク キちゃって、

目を瞑って顔をそらす。




「ダメだよ、ちゃんと俺を見て?」




少しずつ体勢を整えながら近付く翔ちゃんの手に

そらした顔を戻された。




「そう、そうやってちゃんと見てて」




薄目を開いた先で

翔ちゃんが満足そうに微笑んだ。