キミニカケル*29 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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最初から→*1
前回のお話→*28


キミカケ*29




「ぅわぁ、すげ・・・」




装飾を見上げる雅紀に見惚れる。


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いや、こういった貴重な建造物にこうしてじっくり触れる機会はなかなかないから、

と、頭では分かっているんだけど。



油断するとつい雅紀のシュッとした立ち姿に目が誘われてしまう。



小さな頭から続くきれいなうなじ


線が細いくせに俺よりある肩幅・・・


無駄な肉がついていない、伸びた背筋


キュッと締まったカタチのいい尻からスッと伸びた長い脚。



・・・雅紀自身が歩く芸術品だな・・・



そっと、端正な横顔を盗み見て

そのキレイな顔がこの手で乱れる瞬間を想い出して思わずニヤけた。



・・・ダメだ。

今日俺、どうかしてる・・・



仕事だってのに雅紀が気になって仕方ねェ



今日は日帰りの予定だけど

このまま雅紀と泊まっていきたいと思うくらいに

早く二人きりになりたくて




「次、行きましょうか。」




マネージャーの声に現実へ戻された俺は、




「行こ?」




振り向く雅紀の笑顔にデレそうになるのを


奥歯を噛み締めながら

目を細めて応えた。