Funk #9
「めっ!」
「んんっ?!」
足元に違和感を感じた櫻井が相葉から唇を離して見下ろすと、
じゅじゅが櫻井の右脚に抱きついて相葉と離そうとしていた。
「めっ!」
「えぇ、ダメなの?!」
「めぇっ!」
「くふふふっ、じゅじゅヤキモチ焼いてんの?
ごめんごめん、ほら、おいで?」
相葉がしゃがみ込んで両手を広げると
じゅじゅが抱きつく。
「なんだよー、じゅじゅ、雅紀は俺ンだぞー!」
櫻井がじゅじゅごと相葉を抱き締めると、
じゅじゅがキャッキャと声を上げて喜んだ。
食事を済ませ、歯を磨いてあげてじゅじゅを真ん中に3人並んでソファーの上、
櫻井と相葉がビールの缶を合わせる。
「ふふっ、じゅじゅのおかげでなんだか新鮮だね。」
「本当だな・・・、
俺・・・ますます雅紀が好きになったよ・・・」
じゅじゅを越えて
櫻井が右腕をソファーの背もたれ沿いに相葉の肩を抱く。
「しょぉちゃん・・・僕も・・・」
左を向き、櫻井と視線を合わせる相葉の瞳の奥がゆらりと揺れる。
二人の唇が、ゆっくりと惹き合う・・・
「らぁめっ!」
突然じゅじゅが両手を広げて伸ばして
二人の顎を押し戻す。
「イタタタごめん、じゅじゅ」
「オイ、じゅじゅ!キスくらいさせろや!
つうかお前もう寝る時間だろ、早く寝ろ~っ!」
「くふふふっ!」
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