Discostar★Love 3 #34A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

D★L Season1はこちら
D★L Season2はこちら

最初から  #1
前回のお話 #33


#34 Side-A





翔ちゃんの車に乗ってた

シャツと迷彩のハーパンに着替えて

助手席に座ってる。




窓の外は、夜なのに青白く明るい都会の空が近付いて


左を見ると、右手の人差し指で唇を触りながらCDに合わせて口ずさんでる愛しいひと。





・・・その唇に・・・


・・・触りたいな、・・・





ヨコシマな感情が湧いちゃって

思わずふるふると頭を振った。




「?・・・どした?」



「あっ、ううん、なんでもない! 

渋滞・・・してなくて良かったね!」



「そうだね、良かったね。

あァ、・・・手・・・」



「ん? なんすか?」



「いや・・・、手ェ、繋いでもいいかな、」



「ぁ、・・・ぅん・・・」




柔らかそうな口元を離れた翔ちゃんの手が、

掌(てのひら)を上にして待ってるから・・・

指を絡めるように、そっと左手を重ねる。



翔ちゃんがその手を重ねたまま引っ張って、

おれの手の甲に厚みのあるその唇を押し当てた。



されるがままに・・・、

その接触してる場所に見惚れるように眺めていたら、


唇が薄く開いて、

赤い・・・

柔らかな温かい舌が覗いて、

ザラリと甲を舐められて、



・・・腰の内側がざわめき立つ。




#35A