櫻葉 Short Story the Movie
Episode Eight
Novelized Ver. Edited 2015
前回のお話 #5
SASS*Ⅷ ~Side S~ #6
・・・だから・・・、
今日の収録では無意識に・・・
いや、意識的にか・・・?
女優さんに絡みを多くし、
俺たちの関係を否定するように・・・
『普通の男』を装っていた・・・。
あのADの目が気になって、
カメラが回っていないところでも雅紀を避けて・・・
女友達の話を・・・
わざと・・・
それがたとえ雅紀を悲しませようとも、
結果、それは全て雅紀のために・・・
ひいては、「嵐」のために・・・
デビューから十余年、確固たる位置を築き上げた「嵐」から、
こんなスキャンダルを出すわけにはいかない。
大野のために・・・
松本のために・・・
二宮のために・・・
そして誰より、
相葉のために・・・、
「嵐」の、ために・・・。
バタバタバタ・・・ッ!
メッセンジャーバッグを背負いながら
二宮が櫻井を追い抜いて行く。
その後ろ姿を、
もう自分には入ることのできない別世界のことのように
遠く感じながら眺める。
・・・ニノ・・・
あいつを頼む・・・
二宮の背中が見えなくなると、
櫻井の視界が滲んでいく。
「・・・クッ・・・!
・・・ウッ・・・!」
我慢していた苦しい喉から嗚咽が漏れる。
・・・本当は誰よりも追いかけたい、
でもそれは許されない・・・
強く握ったこぶしが震える。
「・・・くっそ・・・
・・・ダメージでけぇよ・・・」
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