SASS the movie novelized Ⅶ #4 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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櫻葉 Short Story the Movie
Episode Seven
Novelized Ver. Edited 2015
 

Ⅶ #1
前回のお話 #3

SASS*Ⅶ ~Side N~ #4




しょぉちゃん・・・

きっと・・・もうおれのキモチは重いんだ・・・

おれ・・・浮かれてばっかでしょぉちゃんのホントのキモチ、
考えられてなかった・・・

のかな・・・


やっぱり・・・きっと・・・

フツウがいいんだ・・・



きっともう



これ以上はメイワクなんだ・・・



 
「・・・ゎかったよ・・・。

ワガママ言ってゴメンね・・・。


ごめんね、しょぉちゃん・・・



いままで、ありがと・・・。」



 
小さい声を振り絞って言い、
相葉がバッグを掴んで楽屋のドアへ向かう。

 
ドアノブに手をかけたままだった二宮は咄嗟にドアの横の物陰に隠れた。


出てきた相葉がドアを力なく後ろ手に閉め、もたれかかる。


俯いて3秒・・・、相葉のその瞳から大粒の涙を落とすと、思いつめたように走って廊下の角に消えていった。
 



相葉さん・・・

泣いて・・・?
 



相葉が消えた方向へ視線を流したあと


ガチャ・・・


二宮が楽屋へ入る。



一瞬・・・
悲しい目をしたままの櫻井が視線を投げたが、

パッと新聞に視線を戻し
平静を保つようにいつものように話しかけられる。
 



「・・・あぁ、お疲れニノ・・・。」
 

「・・・・・。」
 

「・・・?」
 



二宮からの返事がなく不思議に思った櫻井が

新聞から目を離し顔をあげると、

二宮がまっすぐ櫻井の目を見据えている。
 



「・・・んだよ?」



 
不機嫌な顔になる櫻井。



 
「翔さん・・・

私・・・相葉さんと『仲良く』するのはいいけど、

あの人の事泣かさないでくださいってお願いしましたよね・・・?」