SASS the movie novelized Ⅵ #6 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

櫻葉 Short Story the Movie
Episode Six
Novelized Ver. Edited 2015

 

Ⅵ #1
前回のお話 #5

 SASS*Ⅵ  #6




「そろそろ俺の番かなァ?」


「さっきニノが向かってたよ?しょぉちゃんは最後じゃね?」




他愛のない会話を交わしながら長い廊下を歩き前室に戻る。




「あっ、翔さん達!
あのね個別インタビュー終わったら20分空きで集合写真だって」




松本が戻った二人に話しかける。


相葉と松本が話をし始めると、
奥に座ってた大野が櫻井に視線を投げる。



(話せた?)


(話せた。大丈夫だから。智くん、ありがと)


(そ?ならよかった)



目と表情で会話をする。


松本と会話を交わしながら流した相葉の視線の先に

大野と櫻井が微笑み合っているのが見えた・・・


一瞬にして相葉の胸に不安が過(よぎ)ったが、

櫻井に表情を求めるより一瞬早くスタッフが櫻井を呼びに入って来てしまった。




「すみません櫻井さん
お待たせいたしました!
よろしくお願いします!」


「あ、ハイ、大丈夫っす、
よろしくお願いします。」




櫻井の出て行ったドアに視線を流し
立ち尽くす相葉に、

すっと大野が近付いて

右肩に左手を置き、その耳元で囁く。




「大丈夫、相葉ちゃん。

おいらたちは応援してるよ、翔くんとの事。」



(えっ?!)




驚いて大野のほうを見ると、松本もその隣に立ち、

優しい笑みを浮かべてウインクをした。




「っえ、知って・・・?!」




当惑したように赤くなる相葉の頭を

大野がクシャクシャっとなでる。




「見てたらね。分かるよ。

おれら、嵐だもん。」



「そ。相葉くん。

俺とリーダーもね。

応援してるから。」


{388C0E47-4210-48F0-AB61-0549AD878A2D:01}




『いつものように』

松本が大野の背後から抱きついたまま

もう一度ウインクする。