…and after… #11 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

始まりのお話→ChainedMoons/PARADOX
前のお話→Side-ASide-S

…and after…  #1  #2  #3  #4  #5  #6  #7  #8  #9  #10



#11




・・・こんなんじゃ もぉ翔ちゃんのコト、「エロい」なんてゆってられないじゃん!



・・・って思ったけどさ。

実際、そうゆうコト・・・なんだよね・・・




「・・・いぃや・・・
それでも、いぃ・・・」




『続きは、あとでな?』




そう言った翔ちゃんの声を、

目を、

唇を・・・


目を閉じて思い出すと

ドキドキと鼓動が早くなる。



そぉだよ・・・、

おれは翔ちゃんが欲しい。



逢えなかった分・・・、

はぁとのウツワの中に貯金しといた翔ちゃんの愛が、もう渇いちゃう寸前!



おれのはぁとの貯金も、

翔ちゃんのはぁとの貯金も、

またウツワいっぱいに溢れるまで抱きしめ合いたいんだ。



久しぶりに一緒に過ごす翔ちゃんをね、

小さなことでもいいから喜ばせてあげたいんだ。



喜んでもらうには・・・

何を着たらいい?



クローゼットを開け広げたまま端から端まで眺めて・・・



ふと、奥にたたんで棚に乗せてあったV字のニットを手に取る。



これって・・・たしか・・・



少し前、出先のショップで桜貝のような光沢のある珍しい色に惹かれて

このニットを手にした時のことを思い出す。




「あ、それ、今日入ったばかりなんですよ。
このシリーズは色に名前が付いてまして、そちらのお色は『桜』、となりの薄い紫は『藤』で、こちらのグレーが・・・」




あとの言葉はもう、

耳に入って来なかった。



色々説明してくれてる言葉にも上の空で、

『桜』ってゆうネーミングだけで即買いしちゃったんだっけ。




翔ちゃんを思い浮かばせる『桜』って響きがさ・・・ふふ。



{9B131FE6-7967-4156-BBBD-4BF5DA729BA0:01}