#4
「なんだよ、そういうのは早く言いなさいよ!相バカ!
・・・んとにアンタって人は!」
そう言いながらニノが走り寄って来て引っ張られて、
今度はニノに力いっぱい抱きしめられる。
なんでかわかんないけど・・・
この時、直感的に あ、ニノの方が泣きそう、って感じたんだ・・・
気のせいかな・・・?
ニノって普段、口は悪いけどあったかいんだ。
なんかね、おばあちゃんちのエンガワを思い出す。
・・・ふふ、懐かしいこの感じ。
翔ちゃんとのドキドキとも
松潤とのドキドキとも違って・・・
なんか、安心するっつーか・・・
なんて思いながらツンデレ・ニノの腕に身をゆだねてると、
楽屋では珍しくニノが優しくささやいた。
「翔さん帰るまでアナタさ、うちにいたら良かったのに。
新作ゲーム、やり放題だったんですけど?」
・・・そう! それはね、実はおれも少しそう思ってたの!
翔ちゃんのいない間、ニノとゲームで盛り上がって・・・
わぁ、久しぶりに、そんなのもいいかもっ!
・・・って思ってワクワクしたんだけどね。
・・・翔ちゃんのトクベツ低い声が耳の内側にリフレインする。
『ニノんち泊まったら、殺す!』
ぅわ、なんか思い出すだけで耳の後ろがゾクゾクしちゃう・・・
なんでか知らないけど
翔ちゃんてばいつも電話の時
キメゼリフみたいにそぉ言うんだよね・・・
まったく・・・フツーに物騒なんだから。
翔ちゃん報道やってんのにさ・・・
ンなのバレたらアウトじゃね?
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