番外編#3
「そんでおれ、トイレに行った時にオンナノコに捕まっちゃってさ、しかも迫られちゃったわけ!」
「マジか!それでそれで?」
「うん、それでさ、向こうからキスしかけてきたんだよ、イキナリだよ?スゴくない?イマドキのオンナノコってあんな感じ多いのかなぁ、」
「マジかァ~!スゲぇじゃん。えっ、カワイイ子?!それでそれで?しちゃったの?キス!」
「ん~、微妙にね、くふふっ!キンチョーしてたのかな、この辺だったんだけどね?カワイイ、とは思うけどね~。見た目おとなしそうな。」
アイバくんが唇の端を軽く指先でトントンとしながら言った。
「それで、追っかけアイバくんからイっちゃったの?唇合わせに?」
「いや・・・実はさ、近寄られた時おれ全然トキメかなくてさ・・・逆にヤメろよって思っちゃったの!おかしいでしょ?!おかしいよね?!おれもおかしいって思ったんだよ、でもぉ・・・、」
「いや・・・好きな人がいたのならさ、当然の反応なんじゃないの?」
「・・・そっ・・・か、フッ、そぉだよね?!くふふっ!そうだよ・・・」
「それでそれで?どうなったの??」
「うん・・・ちょうどその時にしょぉくんが通りかかってね、」
・・・オレには分かる!
ソレ絶対偶然じゃないよアイバくん。
「オンナノコが走って行っちゃって、代わりにしょぉくんが入ってきてね・・・」
ん?入って?・・・どこか部屋かな?
てかアイバくん、また赤くなっちゃったよ!
こりゃ何かあったなそこで!
「入ってきて?どーしたの??」
「えっと・・・おれがキス、してたと思い込んでてさ、」
「うんうん」
おぉ!ヤキモチ来た?!
「キ・・・ス、された、しょぉくんに・・・」
キターーーー!
つうかアイバくん真っ赤ァーーーーー!!
ぅーわ、なんかオレまで恥ずかしくなるわ!