番外編#2
「カワイイ子・・・」
あ、やべぇ止まっちゃった、ワンクッション置こうかな、
「あっ!あとさ、この前泊まったんでしょ?サクライさんのとこ! どんな家? やっぱ広かった?アレ?前にも泊まったことあったんだっけ?」
「えっ!しょぉくん?!」
「・・・」
あぁ~、そうなのね?
もう随分距離を縮めたのね?
どっちにしたって固まって赤くなっちゃって・・・分かりやすいなァ、・・・アレ?
・・・ちょっと待って
アイバくん・・・
ソレってさ・・・
もしかしなくてもアレ・・・だよね・・・
開襟の奥にチラリと見えた肌に浮いた朱(あか)みにドキン、ってした。
「え・・・とさ、どうしよう、何から話そうかな、」
「うん・・・、いいよ、どこからでも?」
「えっとさ、・・・おれコイビトできたよ!くふふふっ!」
お、イキナリ核心。
アイバくんらしいな。いよいよエ ロさに現実味が増すなァ・・・
アイバくんが動く度にチラリ、チラリと見える朱みについつい目が行ってしまう。
「まじで?やったじゃん!どんな人?」
「うん・・・、えっとね、優しくって、頭良くって、可愛くって、カッコイイの。」
ふふふ。アイバくん素直~
「そっかぁ、良かったね。で・・・、どっちから告ったの?」
「えっ・・・!」
え、何?ソレそんなに驚くところ?
「えっとね、最初に雰囲気出してきたのは向こう・・・なんだけどね、なんつーか、言うのはおれが誘導しちゃったっつーか・・・ごにょごにょ、」
・・・あぁ、そう、そういう事か。
案外サクライさんて慎重派なのかな?アイバくんに誘導させるなんてさ。
「ふぅん、で、何キッカケだったの?だって飲み会の前はサクライさんだって普通だったんでしょ?」
「うん・・・それがさ、最初はおれもオンナノコと話さなきゃ~って思ってたし、しょぉくんもオンナノコ達と楽しそうにしてたんだよ・・・」
「へぇ?そうなんだ?」
ふふふ、アイバくんオレがサクライさんの名前出してるの気付いてないよ、純粋って言うか天然って言うか・・・
面白いからちょっとこのまま聞いててみようかな。